矢沢永吉「よぼよぼになっても生きてほしかった」 ロック界からも悲痛な声

[ 2019年3月19日 05:30 ]

内田裕也さん死去

09年1月、ハワイで記念撮影をする内田裕也さん(左)と矢沢永吉
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 日本のロック界で功績を残した内田裕也さんへ、矢沢永吉(69)、萩原健一(68)、布袋寅泰(57)ら大物後輩ロッカーから続々と惜しむ声が上がった。

 裕也さんは歌手として国内のロカビリーブームを引っ張っただけでなく、1967年から約1年間、欧州放浪で見聞きした最先端のロックの要素をプロデューサーとして日本に還元。沢田研二(70)ら後進の発掘や、有望な若手のサポートに尽力し、音楽シーンの隆盛を支えた。

 矢沢永吉(69)は、バンド「キャロル」の新人時代、裕也さんにプロデュースを依頼するはずが手違いでほごになり、怒る裕也さんに「殴ってください」と正座で謝罪。以来、互いに一目置き合う存在だった。「裕也さんがいなくなるって寂しいですね。じいさんになっても、よぼよぼになっても、もっと生きてほしかったです」とコメントした。

 沢田としのぎを削った萩原健一(68)は、裕也さんの08年のコンサートに「裕也さんは美しい」と書き添えて差し入れをするなど心酔。「近々、企画書を持って裕也さんと共演することを楽しみにしていましたが、奥さまのご不幸があり、タイミングを逃しました」と悔やんだ。

 同じ英国のロックに音楽性のルーツを持ち昨年、自身のツアーに裕也さんを招待した布袋寅泰(57)は「R&Rのスピリットを僕なりに継承させていただいてますと伝えたく、ツアーにご無理を言って来場していただきました。僕も死ぬまでロックンロールします」としのんだ。

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