AKB総選挙 今年は開催せず、昨年10回目「大きな区切り」

[ 2019年3月14日 05:30 ]

昨年のAKB選抜総選挙で1位となった松井珠理奈
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 AKB48が13日、公式サイトで、毎年恒例の選抜総選挙を今年は開催しないと発表した。09年に始まった総選挙は昨年が10回目。関係者は「大きな区切りを迎えた」と不開催の理由を説明した。総選挙はAKB最大のイベントだっただけにグループは大きな転換期を迎えた。

 総選挙開催は、シングル曲を歌う選抜メンバーやセンターをファンに決めてもらおうという発想が発端。ファンが自分の好きなメンバーを押し上げようとCDを購入することからグループの利益の向上にもつながった。

 スタート当初は前田敦子(27)と大島優子(30)がライバル関係にあった時代。その後は、指原莉乃(26)が史上初の3連覇を含む計4度の女王に輝くなど話題をつくったが、昨年から不出馬となり、選挙の明確な焦点を失いつつあった。昨年は松井珠理奈(22)が初戴冠を果たしたものの、選挙後に体調不良のため休養し、今年の出馬が危ぶまれていた。松井の対抗馬になるとみられた宮脇咲良(20)も昨年「これが最後の総選挙」と明言していた。関係者の一人は「今年は対立構図を描きにくかった。総選挙はこの10年で一定の役割を終えたのだと思う」と話した。

 現在はNGTの山口真帆(23)が昨年12月に男2人から暴行を受けた事件でグループ全体が揺れている最中。事件に関する第三者委員会の調査結果が今月中にも出る方向の中での総選挙不開催発表となった。

 指原は自身のツイッターで「複雑です」と胸中を吐露。個人的な見解と断った上で「いろいろなことの整理、説明ができていない中での開催はもちろんできないので仕方がないと思っています」とNGT問題に触れた。

 関係者によると、来年以降の開催は未定という。

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2019年3月14日のニュース