“絶叫型”正統派コントにこだわる「きしたかの」 焦りあっても愚直に地道に「まずはネタ」

[ 2018年11月23日 10:30 ]

正統派コントにこだわり飛躍を期す「きしたかの」の高野正成(左)と岸大将
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 【2019売れる芸人(8)】120キロに迫る巨漢の岸大将(28)と薄毛が気になり始めた高野正成(29)。2人の名字をひらがなでつなげたコンビ「きしたかの」は愚直なまでに正統派コントにこだわる。

 高野が思いついたテーマを振り、岸が「書いてみて、高野が笑ったら採用」してネタを練り上げる。岸がボケを細かく変化させ、高野が同じフレーズでツッコみまくるが、徐々にテンションを上げ、しまいには絶叫に近い爆発力で落とす。「腹の底から何かが出るんですよ。ツッコミはパッションです」と強調する。

 きっかけは事務所の先輩「三四郎」がMCを務めたライブ。小宮浩信(35)にひたすらいじられ続けた高野がブチ切れた。「おまえ、うるせえんだよ。すげえ、うぜえ」。これが大ウケで「初めてツッコミが面白いと思った。あそこがターニングポイント」と明かす。精力的にライブを行い「喉爆発ライブ」と題して複数の芸人からのボケを6時間にわたりツッコみ続ける離れ業をやってのけたこともある。

 一般的な知名度はまだ低い。今年の「キング・オブ・コント」は準々決勝敗退。7月の日本テレビ「ぐるぐるナインティナイン」の企画「おもしろ荘」も7組中4位と微妙な結果に終わった。それでも岸は「まずはネタ。ネタで笑ってもらって、知ってもらおうと2人でよく話している」。高野も「賞レースで(現状を)脱却したい」。焦りはあるが地道に“メダル圏内”を目指す。

 中学の同級生。岸は体形からは想像がつかないが競泳の自由形でジュニア五輪、インカレに出場した元アスリート。高野も剣道四段の腕前で、中学・高校の社会科教員免許も持つ。まだまだ体力は十分で、岸は「精神的な強さもありますし、2人とも体は張れます」とアピール。ここには事務所の大先輩“出川哲朗イズム”が垣間見えた。

 ◇きしたかの 岸大将(きし・たいすけ)1990年(平2)2月3日生まれ、東京都出身の28歳。高野正成(たかの・まさなり)1989年(平元)5月20日生まれ、東京都出身の29歳。岸がお笑いを目指すと伝え、高野が何も言わず養成所のパンフを持ってきてそのまま入所。互いに「一緒にやろうとはいまだに言っていない」。結成7年目。マセキ芸能社所属。

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2018年11月23日のニュース