海老蔵親子3人 初春歌舞伎公演で初共演「気の使い方が10倍」

[ 2018年11月23日 05:30 ]

長女・麗禾ちゃん(左)、長男・勸玄くんと一緒にテレビの囲み取材を受ける市川海老蔵(撮影・荻原 浩人)
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 歌舞伎俳優の市川海老蔵(40)、長女の堀越麗禾(れいか)ちゃん(7)、長男の勸玄(かんげん)君(5)が22日、都内で行われた「新橋演舞場 初春歌舞伎公演」(来年1月3〜27日)の記者懇親会に出席した。

 夜の部の演目「牡丹花十一代(なとりぐさはなのじゅういちだい)」で、本興行では初の海老蔵親子3人の共演が実現する。昨年の自主公演「ABKAI」に子供たちが登場したことはあったが、役名のない通行人などだった。海老蔵は「自分だけでなく子供たちのこともあるので、気の使い方が普段の3倍どころか10倍くらいになります」とパパ心を明かした。

 麗禾ちゃんと勸玄君は歯の生え替わりの時期のかわいらしい表情でそろって「このたびは新橋演舞場に立たせていただきます。よろしくお願いします」とあいさつ。

 囲み取材が初めての麗禾ちゃんが「ちょっと練習しました」と初々しさをのぞかせる一方で、勸玄君は「僕は(練習を)していないです」と“先輩”として堂々としていた。

 2人を見守って“パパの顔”をのぞかせていた海老蔵が「あれをやってごらん」と促すと、子供たちは約1分間にわたって「外郎売(ういろううり)」の長せりふを堂々と披露。見事に成功させると報道陣から大きな拍手が湧き、2人にも笑みがこぼれた。

 ≪「十一代目市川団十郎生誕百十年」と冠した舞踊≫親子3人で初共演の「牡丹花十一代」は「十一代目市川団十郎生誕百十年」と冠した舞踊で、古典を再構築した演目。麗禾ちゃんが手古舞を、勸玄君が鳶頭(とびがしら)をそれぞれ務め、にぎやかな舞を披露する。海老蔵は「私が真剣に歌舞伎に取り組むきっかけとなったのは白黒の映像の中にいた格好いい男。それが祖父の十一代目市川団十郎でした。男に一目ぼれをしたのは初めてです」と偉大な祖父に思いをはせると「祖父を偲(しの)び、華やかな舞台にしたいです」と力強く語った。

 また海老蔵が新年に新橋演舞場に立つのは今回で6年連続となる。今年は昼夜合わせて5演目の出演となり「普通だったら“できるのかな…”と思うところですが、私は自信があります。鍛錬をしているので」と自信をのぞかせた。

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