一門で“藤井キラー”…井上九段 愛弟子・船江六段VS藤井六段は「五分五分」

[ 2018年4月16日 15:27 ]

昨年度の昇段者免状授与式に出席した井上慶太日本将棋連盟常任理事
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 将棋の最年少プロ棋士・藤井聡太六段(15)が勝てば七段昇段が決まる竜王戦ランキング戦5組準決勝が今月末以降に行われるが、対戦相手となる船江恒平六段(30)の師匠で、日本将棋連盟常務理事の井上慶太九段(54)は16日、勝敗は五分五分との見方を示した。

 3月末の昨年度最終対局となった王将戦予選で、歴代最多の29連勝に続く16連勝中で迎えた藤井の快進撃を止めたことで話題となった井上。門下の菅井竜也王位(25)、名人戦挑戦者になったこともある稲葉陽八段(29)とともに一門で藤井に3勝0敗という“藤井キラー”としても名を挙げている。

 井上はこの日、大阪市内の関西将棋会館で行われた昨年度の昇段者免状授与式に理事として出席。藤井は五段、六段と相次いで昇段し、関西本部所属のため授与対象者だったものの、高校に進学したばかりで学業優先のため欠席となった。井上は式後の祝宴会場で藤井と愛弟子との対局について取材に応じた。

 13日の竜王戦ランキング戦5組準々決勝を勝って藤井との初対戦を決めた船江とは翌14日朝に一門の地元・兵庫県加古川市にある道場で会った。過去の対藤井戦における一門の好成績から、船江も続くかどうかが話題になりそうなことから「“今度はたくさんの報道陣が来る。注目の一戦になるね”と声をかけました」と明かした。

 稲葉、菅井がそれぞれ19歳、17歳で四段になったのに対し、プロ棋士になった3人の弟子の中では一番遅い23歳だった船江だが、性格については「普段から落ち着いており、しっかりした」タイプだと説明。藤井は昨年度に一般棋戦の朝日杯将棋オープン戦を制したが、船江も同じ一般棋戦である加古川青流戦での優勝歴があることもあってか「実力も才能も備えている」ときっぱり。注目の一戦の勝敗については五分五分?と問いかけると「はい」と即答した。

 その上で「私はもうあまり(藤井と)対局する機会はないと思うが(弟子の)3人は数を重ねていくでしょう。いい勝負を繰り広げてくれればいい」。最後は愛弟子トリオがこれから長く、藤井と名勝負を繰り広げることを願っていた。

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