稲葉八段、兄弟弟子の船江六段にエール 藤井対策は…

[ 2018年4月16日 16:10 ]

昨年度の昇段者免状授与式に出席した稲葉陽八段
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 プロ棋士の稲葉陽八段(29)が16日、大阪市内の関西将棋会館で行われた昨年度の昇段者免状授与式に出席。最年少プロ棋士・藤井聡太六段(15)が勝てば七段昇段が決まる竜王戦ランキング戦5組準決勝(今月末以降)で、対戦相手となる兄弟弟子の船江恒平六段(30)にエールを送った。

 自身は昨年12月のNHK杯トーナメント3回戦で藤井に勝利。師匠の井上慶太九段(54)、もう一人の兄弟弟子・菅井竜也王位(25)とともに井上一門で昨年度3勝0敗という“藤井キラー”として名を挙げた。

 13日の竜王戦ランキング戦5組準々決勝を勝って藤井との初対戦を決めた船江とは翌14日朝、一門の地元・兵庫県加古川市にある道場で行われた研究会で顔を合わせた。その時点では勝敗を知らず、「どうだった?」と結果を確認しただけだったという。

 自身が勝ったNHK杯が持ち時間各20分の“スピード優先”型なのに対し、竜王戦は同各5時間の“熟考”型という違いが大きく、また報道陣の有無(NHK杯は原則非公開)の違いもあることから、船江へのアドバイスがあるか?と問うと「どうでしょう」と首を横に振った。「普段からそういう(アドバイスを送り合う)のはお互いにあまりしないので」とも明かした。

 ただ、藤井の将棋について思うところを聞くと、「先行逃げ切りタイプ。優位になったらそのまま勝つ。ミスをしたら逆転する術も持っている」と自らの体験も元に分析。その上で、船江に「回りから“負けるな!”と言われ、緊張しているんじゃないかな。でも、そういうのも燃えるタイプ。藤井くんは奇をてらうことなく普段通りさすだろうけれど。どうなるか楽しみ」とワクワクしていた。

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