高畑勲監督を追悼「火垂るの墓」視聴率6・7%

[ 2018年4月16日 09:33 ]

13日に放送された「火垂るの墓」(C)野坂昭如/新潮社1988
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 肺がんのため5日に亡くなったアニメーション映画監督の高畑勲さん(享年82)が手がけた映画「火垂るの墓」が13日、日本テレビ「金曜ロードSHOW!」(金曜後9・00)で放送され、平均視聴率は6・7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが16日、分かった。

 高畑さんの訃報を受け、同局が「金曜ロードSHOW!」放送作品ラインナップを急きょ変更。監督の代表作である「火垂るの墓」を編成し、13日に放送を予定していた「名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)」を20日の放送とした。

 今回で13回目の放送。1989年8月11日放送の1回目の平均視聴率は20・9%で、6回目となった2001年8月10日の放送では21・5%を記録するなど、高い支持を集めてきた作品。

 監督が第二次世界大戦当時の神戸を舞台に、懸命に生きようとした兄妹のいのちを描いた。放送後、インターネット上では「人の優しさを考える機会を、戦争を後世に伝える作品を作って下さった」「生涯をかけて平和の尊さを伝え続けてくださったことを改めて感じた」「大切なことを教えてくださった。安らかに」と、同監督へ感謝を伝える投稿があふれた。

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2018年4月16日のニュース