第2の羽生、藤井を探せ!冷静かつ、あどけないジュニア棋士たち

[ 2017年5月21日 11:00 ]

 NHK・Eテレで先日「第42回小学生将棋名人戦」を見た。各都道府県大会の優勝者がトーナメントで戦い、準決勝と決勝の3局が毎年春、地上波で放映される。かつては羽生善治3冠(46)が6年生、渡辺明竜王(33)は4年生で小学生名人となり、その後に中学生プロの道へ進んだ。

 この大会はプロの養成機関である奨励会に入ると、小学生でも出場資格がなくなる。そのため、話題の14歳の最年少プロ、藤井聡太四段は出場していない。

 他に小学生の全国大会としては低、高学年に分かれ、夏休みに日本一を争う「小学生倉敷王将戦」もある。こちらは藤井四段が3年生のとき、低学年の部を制して日本一になった。

 個性あふれるジュニア棋士たちの対局姿は面白い。今回の「名人戦」を見ると、ほとんどの子が手を指すときに駒をただ滑らせるのではなく、高く振り上げ、力強い音を立てて盤上に叩きつける。そしてちょん、ちょんと指先で駒をマス目の中央に整える。興奮して体が熱くなると、扇子で仰ぐ仕草もかわいらしい。

 体が前のめりになりすぎて、上から盤面が見えないくらい頭が覆いかぶさる子。盤面がカメラで中継されていることなど頭にないのだろう。持ち時間わずか10分なのに、終盤で頭を冷やすためか席を離れる子までいたのには驚いた。誰もが実力に相当な自信を持っているようで、勝っても決して笑顔を見せないが、敗れて観覧席の家族の元に戻ると、涙を抑えきれない。

 デビューから18連勝しても常に冷静な藤井四段にも言えることだが、感情を出さないことが良しとされる大人のように振る舞いつつ、一瞬見せるあどけない表情が子ども将棋の最大の魅力だ。観戦専門の将棋ファン、「見る将」の方にも、ぜひ一度おすすめしたい。(記者コラム)

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