昭和の豪快スター逝く 最後まで己を貫いた松方弘樹さん

[ 2017年2月12日 11:45 ]

松方弘樹さん
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 江角マキコさん(50)の突然の芸能界引退に、ASKA(58)が音楽活動の本格的な再始動を発表、昭和を彩った松方弘樹さんや藤村俊二さんら大物の訃報も続きました。底冷えする2月でも芸能界はホットな話題が盛りだくさん。そんなニュースの裏側にいつもの覆面メンバーが迫ります。

 ワイドデスク 大物の訃報も相次いだ。

 リポーター 先月21日に死去した松方弘樹さん。亡くなってしばらくは情報を伏せていたが、報道陣の間でも噂が広まり、公にせざるを得ない形になった。スポニチアネックスの速報が全マスコミの中で一番早かったね。

 本紙デスク 情報をキャッチ後、裏が取れてからすぐに報じた。最後の数カ月はパートナーの山本万里子さんと、マネジャーしか近づくことは許されず、亡くなったことも親友の梅宮辰夫ら数人にしか連絡はなかったようだ。

 週刊誌記者 生前はとにかく型破りで、金に糸目をつけず周囲をもてなすなど、古き良き芸能人の最後の生き残りともいえる気っぷの良さを見せていた。本人の意向だったとされるが、静かな最期だったのが印象的だ。

 リポーター かつての妻の女優、仁科亜季子さんが毎日財布に300万円を補充していたなんて話を、テレビ番組で証言する家族もいるが、晩年の懐事情は厳しかったとも聞く。

 週刊誌記者 かつて所属した大手事務所と約5、6年ほど前にたもとを分かったのは、当時手を出した新規ビジネスなどをめぐる借金トラブルも影響していたようだ。ここ数年は、往年のスターを集めたイベントを企画している企業のバックアップを受けて、どうにか借金問題をしのいでいた。

 本紙デスク その企業は、松方さんが病に倒れてからも、給与支給という形で定期的な金銭援助を欠かさなかった。脳腫瘍が治療しにくい位置にあり、脳梗塞などを併発する苦しい闘病だったが、それでも援助したのは復帰しての活躍を待ち望んでいたからこそだ。

 ワイドデスク 豪快なイメージのまま世を去ることができたのは、松方さんの人柄を愛した周囲のおかげでもあった。

 リポーター イメージ通りの亡くなり方といえば“おヒョイさん”こと藤村俊二さん。2015年から公の場には出ていなかったが、先月25日、亡くなっていた。

 本紙デスク 死去が発表されたのは2月1日。スポニチでは1月31日に情報を入手し、裏取りに着手した。96年に再婚した28歳年下のみか代さんと、長男で所属事務所社長の亜実さんに電話したが、連絡がつかず、確認が取れなかった。

 リポーター 1日に会見した亜実さんは、そこでみか代さんと藤村さんが3年以上前に離婚していたことを明かした。そんな情報はまったくなかったので驚いた。

 ワイドデスク 藤村さんは凄く控えめな人で、現場でひょいっと姿を消すことからおヒョイさんというあだ名が付いた。愛称のように、ひょいっとこの世を去ったね。

 本紙デスク 松方さんも、藤村さんも、生前のイメージが変わることはない。芸に人生をささげる覚悟を後進に示すかのような幕引きだったね。

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