JFE西日本の高卒新人・田中多聞が強振マルチ！呉港の高校48発もう台頭

社会人野球JABA岡山大会   JFE西日本14―2宮崎梅田学園 （ 2023年4月17日    倉敷マスカットスタジアム ）

＜JFE西日本・宮崎梅田学園＞6回に右前打を放つJFE西日本・田中多聞（撮影・河合　洋介）
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　JFE西日本が14安打14得点の猛攻を仕掛けて予選リーグ3戦全勝とし、決勝トーナメントに進出した。

　打線が機能した中でも、高卒新人・田中多聞が途中出場で2打数2安打と光った。

　「高卒でまだ絶対的な信頼は得られていないと思う。どんどん振り、フレッシュさを出して勢いをつけられればと思っていました」

　8―0の5回無死一塁で代打出場し、2ボールから中前へ強烈なゴロを弾き返した。11―2の6回無死一塁では、内角高めに詰まらされながらも振り抜き、打球を右前に落とした。

　「社会人は直球の質などレベルが全然違う。打席に多く立つことで慣れていくしかない。（ドラフト解禁まで）3年あるので、焦らずに慣れていきたいです」

　呉港（広島）出身で高校通算48発を誇る左の長距離砲だ。昨年ドラフト会議で指名漏れを経て、社会人野球の強豪に入社した。

　内田聡監督からは「センスがあるし、今日も何かを持っているなとも感じた。（プロになれる）素質は十分ある」と期待される大砲候補。「体を強くし、ミート率を上げて絶対的な打者になりたい。3年後を考えて焦り過ぎず、まずはチームに貢献したいです」と先を見据えた。

　◇田中　多聞（たなか・たもん）2004年（平16）10月24日生まれ、大阪府八尾市出身の18歳。近大付小5年から藤ノ里アトムズで野球を始めて投手と一塁手。大体大浪商中では南大阪ベースボールクラブに所属。呉港では1年夏に背番号20でベンチ入りし、同秋から背番号3。2年春から背番号8に変更。50メートル走6秒0。1メートル84、84キロ。左投げ左打ち。