ブルージェイズ・雄星「自信になる」最強レイズ斬り2勝 開幕13連勝軍団に今季初連敗味わわせた

[ 2023年4月17日 02:30 ]

ア・リーグ   ブルージェイズ5-2レイズ ( 2023年4月15日    トロント )

<ブルージェイズ・レイズ>2勝目を挙げた菊池(AP)
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 ブルージェイズの菊池雄星投手(31)は15日(日本時間16日)、レイズ戦に先発し、6回4安打1失点、9三振の好投で2勝目を挙げた。1900年以降の大リーグタイ記録となる開幕13連勝を成し遂げた同地区の難敵を圧倒。この日は初の黒人選手として活躍したジャッキー・ロビンソンのデビュー日を記念する「ジャッキー・ロビンソン・デー」が開催され、全選手がロビンソンの現役時の背番号「42」のユニホームでプレーした。

 現状でメジャー最強と言っても差し支えない開幕13連勝軍団を、菊池がなで斬った。両打ち選手を含めて全員右打者を並べた相手に、速球と変化球を組み合わせて9奪三振。「全てのボールがストライクゾーンの中で勝負できた」と胸張った。

 3回1死一、二塁のピンチではパレデスを遊飛に仕留め、WBCメキシコ代表の4番アロザレーナへは膝元スライダーで見逃し三振。4回1死から唯一の失点となるウォールズの左越えソロを浴びると、さらにギアを上げた。そこから4者連続空振り三振。昨季までなら5回でお役御免のところ「6回も行ってこいと言われたのはうれしかった」。被弾以降は1安打も許さず、6回以上を投げ切ったのは昨年6月30日以来となった。

 チームの106得点、35本塁打、OPS(出塁率+長打率)・900はいずれも30球団トップという乗りに乗っている強打線。前日に開幕からの連勝は13で途切れていたレイズは、今季初の連敗となった。この日は背番号42のユニホームで躍動。外国人選手として米国に挑戦する今、「いろいろな方々の歴史があって、ここにいられる」と人種差別を乗り越えて歴史の扉を開いた先達の重みも感じながら腕を振った。

 「結果も凄く良かったし、内容も含めて自信になる試合だった」。投球フォームを修正し、ひげもたくわえ臨む5年目。最強打線を踏み台に、菊池が上昇気流に乗った。

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2023年4月17日のニュース