阪神・大山 次戦、広島との首位攻防へ光 お待たせ53打席目1号 鬼門ハマスタで孤軍奮闘

[ 2023年4月17日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神1―2DeNA ( 2023年4月16日    横浜 )

<D・神>4回、大山は今季1号を放つ(撮影・大森 寛明)
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 ついに目覚めた。貧打にあえぐ虎打線に生まれた待望の一撃。実にチームとして横浜スタジアムでのレギュラーシーズンでは昨年6月30日を最後に6試合連続で本塁打から遠ざかっていた。連敗も続く、まさに鬼門の場所で唯一、大山が気を吐いた。

 「才木が我慢強く投げてくれているので、何とか点を取ってあげたいという気持ちでした」

 2点劣勢の4回2死だった。先発の平良が投じた初球のスライダーを1球で仕留めた。粘りの投球を続けていた後輩右腕への援護弾。強い責任感を背負う4番の一打は左翼席に着弾した。自身にとっては開幕から13試合、53打席目にして生まれた今季1号に虎党は歓喜に沸いた。

 復調の兆しは見せた。初回2死一塁からの第1打席。相手バッテリーは、初球から全5球のうち4球が高めでの勝負を選択するなど、極端な配球を展開。最後は2ボール2ストライクからの外角高め直球にやや振り遅れて空振り三振。実に20年以来3年ぶりの対戦となった平良の得意球であるスライダーは、4球目に投じた1球しかなかった。その1球で軌道をインプットし、4回のアーチにつなげた。

 1点を追う7回の第3打席は無死一塁から、入江のフォークに崩されて三ゴロ併殺に倒れた。試合後には拙攻を猛省。「試合に負けてしまったんで。反省すべきところが多い」。ただ、9日ヤクルト戦の4打席目に放った二塁打以来となる18打席ぶりの長打は明るい材料だ。「1日空くので、しっかり準備して頑張りたい」。次戦は広島との首位攻防戦。猛虎の命運は頼れる4番のバットにかかっている。(石崎 祥平)

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2023年4月17日のニュース