侍・中野　周東＆赤星氏から極意伝授された「流れを持ってこられる」“最強盗塁王”へ

侍ジャパン強化合宿 （ 2023年2月27日    サンマリン宮崎 ）

周東（左）と談笑する中野（撮影・平嶋　理子）
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　侍ジャパンは27日、3月のワールド・ベースボール・クラシック（WBC）に備えて17日から宮崎市内で行った強化合宿を打ち上げた。中野は周東から盗塁スタート時の構えなどについて助言を受けたことを明かし、取り入れる考えを示した。

　「どうしても、長く（球を）持たれてしまうと投手の方向に（体が）倒れてしまって、蛇行しながら走ってしまうことが多かった。赤星さんにも言われて周東さんにも話を聞いて…戻るかスタートを切るかという横の動きで体の使い方がうまくできれば、もっといいスタートが切れる」

　教わったのは、構えてから徐々に体を小刻みに横に揺らす動き。これが進むも退くも、いずれの動きをもスムーズにする。「足のスペシャリスト」として侍ジャパンに欠かせない周東の極意に触れ、「周東さんはスペシャリスト。もっといろいろ聞けたら。ああいうふうに足でかき回せれば流れを持ってこられる」と目を輝かせた。

　21年にはセ・リーグ盗塁王に輝き、素地は一級品。そこに春季キャンプで赤星憲広臨時コーチ、侍で周東という2人のスペシャリストの教えが加わった。あとは「最強盗塁王」へ、ひた走るのみだ。

　もう一つの持ち味である打撃面も、ソフトバンクとの壮行試合2試合で4打数3安打。「失敗を恐れず、自分が流れを変えるんだという気持ちを持ってやっていきたい」。足とバットに磨きをかけつつ、出番を待つ。（阪井　日向）