落合博満氏　09年WBC出場熱望選手「いたよ」中日派遣ゼロも「外国人には通用する」右腕

落合博満氏
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　現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏（69）が28日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル　#オレ流トレンド」を更新。2009年に行われた第2回ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）選手選考で中日の選手が「辞退」して派遣選手0人だったことは知られているが、当時の中日監督であった落合氏の口から、今だから話せる秘話が語られた。

　当時は落合監督がWBC日本代表への選手派遣を止めたかのように報じられていたが、落合氏は「だから前々から言っている通りね“行きたい者は手を挙げろ、行きたくない者も手を挙げろ”って。で、行きたい者から選びなさいと常々言っていた」と、あくまでも選手個々の考えが優先されるべきことだという考えを改めて強調。派遣「でもNPB（日本野球機構）側からすれば選ばれたら当然出なきゃいけないっていう使命感みたいなもので捉えてたんじゃないのかな。だからどっちに決定権があるのかって言えばNPBが持っているっていうような認識だったんじゃないのかな。当然、選ばれたんだから来るんだろっていう」と持論を述べた。

　当時の中日の選手たちの中にはWBCに出たい、行きたいという希望を持った選手はいなかったのか。NPBのリストに名前があった選手は皆辞退の意思を示したが、「ああ、いたよ。“中田賢一お前行きたいだろう”って言ったら“はい”って。“でもお前選ばれていないもんな。しょうがないから我慢しろよ”って（笑い）」とまさかのぶっちゃけ。しかし「あいつの真っすぐとフォークっていうのは外国人向けには通用するんだろうな、と思っていたから。それなりのいいボール持ってるからね」と中田は当時の代表に選ばれてもいい存在だったと語った。