侍・村上　山川とアーチ競演でファン沸かせた「たくさんのお客さんの前で練習できて凄く楽しかった」

侍ジャパン強化合宿 （ 2023年2月27日    サンマリン宮崎 ）

フリー打撃を行う村上（右は山川）＝撮影・岡田　丈靖
Photo By スポニチ

　最後の125スイング目。村上の打球が右翼スタンド中段で弾むと大きな拍手が湧き起こった。3連発を含む18本の柵越え。隣のケージの山川は84スイングで12本。まるで本塁打競争のような「アーチ競演」で合宿最終日に訪れたファンを喜ばせた。声援が解禁され、17日の初日からの観客は計18万2人のフィーバーぶり。村上は「たくさんのお客さんの前で練習できて凄く楽しかった。歓声は初日から聞こえていました」と笑顔で話した。

　山川、牧、岡本和とのフリー打撃は当初10分の予定も、選手側のリクエストで延長。手締めの予定時間が過ぎても約30分、バットを振り続けた。室内練習場で居残り特打も行った主砲は「ケガがなかったのが一番の収穫。練習も強度を上げてできた。凄くいい期間になった」。実戦2試合は7打席で無安打も「ある程度いい形になってきている。（現状は）8割ぐらい」とさらなる上昇を見据える。

　「地鶏もおいしかった」という宮崎合宿は終了。不動の4番は「準備を怠らずチーム一丸となって戦えば世界一になれる」と力を込めた。本番に向け、最大限の準備をして臨む。（鈴木　勝巳）