日本ハム・加藤豪将 ダル先輩ヘルメットで猛打ショー 骨折完治しない中で猛アピール

[ 2023年2月12日 06:00 ]

紅白戦   紅組5-3白組 ( 2023年2月11日    名護 )

初回、安打を放つ加藤豪(撮影・高橋 茂夫)
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 ヘルメットの内側には「DARVISH」と書かれた小さなシールが貼られている。日本ハムのドラフト3位・加藤豪(前メッツ傘下)がかぶる、メッツカラーから塗り直したヘルメット。ヤンキース傘下時代の19年から使い続けて5年目を迎えるローリングス社製のアイテムは、側頭部が大きめにデザインされた、パドレス・ダルビッシュと同じモデルだ。

 偉大な先輩の力も借り、今キャンプ2度目の実戦となる紅白戦で猛アピールした。「2番・DH」で出場し3安打2打点。「3安打はいいんですけど、自分の中ではヒットを目指していない。打席に入るときの気持ちだけ(意識して)。そこが凄く良かったです」と手応えを口にした。

 左肩にバットを乗せてから振り出す、独特のメジャー仕込みのフォーム。まずは初回無死一塁、136キロの直球を左前へ。9日の韓国・サムスンとの対外試合(名護)では2打数無安打だったが、入団3打席目で初安打を放つと、5、7回は2打席連続の右前適時打を放った。キャンプイン直前に骨折した右手人さし指が完治していない中、快音を連発した。本格的なスローイング再開は未定だが、きょう12日の楽天との練習試合(金武)にも出場する見通し。「同じパ・リーグのピッチャーを見るのが楽しみ」と意欲を燃やした。

 パドレス傘下に所属していた21年にダルビッシュと対面。「日本の野球やトレーニング、栄養のことを質問させていただいた」と当時を振り返った。「自分はベストを尽くして自分の仕事をやるだけ」。その先輩がかつて所属した日本ハムで、NPBデビューを目指す。(田中 健人)

 ◇加藤 豪将(かとう・ごうすけ)1994年(平6)10月8日生まれ、米カリフォルニア州出身の28歳。ともに日本人の両親の仕事の関係で5歳だった00年に渡米。13年ドラフト2巡目(全体66番目)でヤンキース入り。マーリンズ、パドレスを経てブルージェイズで22年にメジャーデビュー。昨年ドラフト3位で日本ハム入りした。1メートル85、91キロ。右投げ左打ち。

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2023年2月12日のニュース