新加入の日本ハム・田中正 紅白戦でいきなり154キロマークし1回無失点

[ 2023年2月12日 06:00 ]

紅白戦   紅組5-3白組 ( 2023年2月11日    名護 )

力投する赤組の先発・田中正(撮影・高橋 茂夫)
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 ソフトバンクへFA移籍した近藤の人的補償として新加入した日本ハム・田中正義投手(28)が11日、名護で行われた紅白戦で先発し、いきなり154キロをマーク。1回3安打無失点ながら、潜在能力の高さを見せつけた。

 初回、先頭・矢沢への4球目だ。二刀流ルーキーのバットを押し込んだファウルは、スコアボードに「154キロ」が球速表示された。スタンドからも大きな歓声が湧いた。
 「ストライク先行で、あまり狙い過ぎず、強い球を投げていこうと思っていました」

 2ボール2ストライクからのフォークを矢沢にはじき返され、打球が自身の左太腿をかすった。これが内野安打となり、続く浅間にも二塁強襲の内野安打を浴びた。それでも木村を空振り三振、アルカンタラにはどん詰まりの浅い左前打を運ばれたが、三塁走者・矢沢は本塁を狙ってタッチアウト。最後は今川を中飛に抑えた。

 移籍後初登板を無失点で飾った右腕は「直球の強さはまずまずだった。70、80点くらいだと思います」と振り返るが、156キロまであと2キロに迫る球をこの時期に投げ込んだのだから、十分過ぎる投球と言えた。

 昨季は救援でわずか5試合の登板だったが、開幕ローテーション入りが濃厚となったところで右肩違和感で離脱した。今季目指す役割は先発だ。「僕自身の希望は先発で勝負させてもらいたい。そこに入れるようにアピールしていきたい」。誰もが認める才能は、新天地で開花間近。次の登板が楽しみだ。(横市 勇)

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2023年2月12日のニュース