巨人ドラ4「ストロング門脇」 初の紅白戦で2安打&好守と猛アピール!原監督「実戦向き」

[ 2023年2月12日 06:00 ]

紅白戦   白組1-2紅組 ( 2023年2月11日    サンマリン宮崎 )

初回、右前打を放つ門脇。右奥は原監督(撮影・尾崎 有希)
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 堂々の実戦デビューだ。巨人ドラフト4位の門脇誠内野手(22=創価大)が11日、宮崎キャンプ初の紅白戦に白組の「2番・遊撃」で出場。打撃では3打数2安打、守備でも3度の守備機会を無難にこなした。創価高では1年夏から3年夏まで、創価大でも1年春から4年秋まで全試合フルイニング出場した「ストロング門脇」が、力強くアピールした。

 強烈なインパクトを残した。プロ初実戦で2打席連続安打に加え好守も連発。今キャンプ最多の2万4000人のファンは、門脇を確実に覚えたはずだ。

 「試合前に自分のできることだけをやろうと決めていた」

 心が強かった。初回の第1打席。「初球から強く振ることだけを考えていた」と意気込んだが、2球続けて見逃して3年目右腕・戸田に追い込まれた。だが、メンタルは追い込まれない。「頭の中では常に最悪の想定をしている。追い込まれてからどう対応するかは打席に入る前に考えていた」と冷静。外角低めのフォークを右前へ運び、ファーストスイングで安打にした。

 球際も強かった。2回1死一塁での遊撃守備で、二塁ベース寄りの鋭い打球を好捕し、併殺を完成。5回無死二塁での打球は、高く跳ねたイレギュラーに「とっさの判断で体が動いた」と半身の状態でグラブを下から上に出してつかんだ。試合前、ワンバウンド送球でバウンドさせる位置を入念に確認。試合では「(捕球位置が)近すぎると打球の回転が速いので立ち遅れることが多いと予測している」と意識する。

 印象も強かった。タフな体から「ストロング門脇」と命名した原監督は、ルーキーの働きに「実戦向きな選手の一人が加わった」と笑った。1軍は15日に2次キャンプ先の沖縄に移動。大久保打撃チーフコーチは「ひょっとしたら、ひょっとしてというところ」と大ブレークの可能性に期待を寄せ「(宮崎に)置いていく意味が分からない」と絶賛した。阪神の飯田正男スコアラーは「足も守備も打撃も高いレベル。追い込まれてから低めの変化球を拾えるのは大したもの」と警戒した。

 意志も強かった。目標は「1年間1軍に居続けられる選手」。好スタートにも「結果を出し続けることが、今は一番やるべきこと」と引き締めた。アピールを重ね、強固な地位を築く。(小野寺 大)

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2023年2月12日のニュース