亀山つとむ氏　しっかり振り抜けた森下のプロ初安打は上出来　走っても故障の影響は感じられず

阪神紅白戦2試合目の3回、内角の球を打ち、内野安打とした森下（撮影・岸　良祐）
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　【亀山つとむ　CHECK！】阪神・ドラフト1位の森下は打席に立つだけで何かしてくれそうな雰囲気が伝わる選手だ。スタンドのファンもしっかり反応していた。プロとしての初実戦。緊張して当然の状況でも四球と内野安打と結果を出した。その点は非凡なものを持っている。

　二塁への内野安打は詰まった打球だったが、しっかり振り抜いたからこそ、安打になった。結果が欲しくて、合わせにいったスイングではなかった。具志川での打撃練習と比較すると、多少の力みは感じたが、上出来のプロ初安打だ。多くのファンの前でしっかりと振る。それはなかなかできることではない。

　森下にとって、まずは慣れるための一日。出塁してからのベースランニングにも故障の影響は感じられなかったし、ここからステップアップするはず。守りにも入って、そのリズムの中で、どう打つかも見てみたい。

　沖縄での1、2軍合同キャンプという阪神では初めての試みの中での合同紅白戦。この舞台をチャンスに変えたのも、森下が持っている証拠。ミエセスには守備の不安があり、前川も左肩故障でリハビリ中。板山のアピールも印象に残ったが、開幕右翼の1番手は森下だと感じた紅白戦だった。（本紙評論家）