阪神・木浪　遊撃争い“先制弾”　ライバル・小幡の悪送球直後に快音！岡田監督も「びっくりしたわ」

紅白戦1試合目   紅組3ー2白組 （ 2023年2月11日    宜野座 ）

紅白戦1試合目、先制2ランを放った阪神・木浪はナインとタッチをかわす（撮影・大森　寛明）
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　今春最初の紅白戦、そして注目の開幕遊撃争いで「先制弾」を放ったのは阪神・木浪だった。紅組「8番・遊撃」で出場。前夜からアピールに燃えていた。

　「紅白戦最初の1打席目を、ずっと昨日の夜からいろいろイメージしていた。今日って日に、やっぱり何か印象残したいと思っていた。会心の当たりが1打席目でできた」

　2回2死。目前で高山の遊ゴロをライバルでもある小幡が悪送球して初打席が巡ってきたのも運命的だ。フルカウントから桐敷のスライダーを力強く引っ張って右翼芝生席まで放物線を描いた。「左投手から打てたのが本当に大きい」。昨季対戦打率・130（右には同・229）だった左腕撃ちに収穫を強調した。

　10日の練習後に木浪の打撃音を「金属音みたいないい音がする」と評していた岡田監督も“チーム1号”に「びっくりしたわ」と目を丸くした。オフにプロ入り後初めてウエートトレやピラティスを徹底的に取り組んできた成果をいきなり発揮し、「間違いなくいい方向につながっている」とうなずいた。

　最終6回は2死一、三塁から小幡の遊直を捕球して勝利で締めた。くっきりと明暗を分けた初実戦。もちろん、まだ始まったばかりで表情は緩まない。「継続していくことが大事。打球が多く飛んでくると予想しながらしっかり準備して、明日も結果を残したい」。6歳上でも実は18年ドラフト同期。火花散る争いは激戦化の様相を呈してきた。（阪井　日向）

　《小幡　フル出場も2失策》小幡は島田とともに紅白戦2試合ともにフル出場し、2失策で課題を残した。「次につなげていければ。もっと数をこなしてしっかりできるように練習したい」。1試合目は2回2死から高山のゴロ処理で一塁送球がそれ、定位置争いのライバル・木浪の一発につながった。2試合目は3回1死で藤田のイレギュラー気味のゴロをはじいた。岡田監督は「小幡の場合は（必要なのは）経験やしな。どんどん使っていくよ。今日はどうやいうことはないよ、そら」と責めなかった。