木浪か小幡か 阪神の正遊撃手争いいざ開戦 岡田監督がハッパ 守備力が勝敗の決め手

[ 2023年2月1日 05:15 ]

小幡(左)と木浪(撮影・大森 寛明)
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 1日から宜野座を舞台に、阪神・木浪と小幡の正遊撃手争いが開戦する。沖縄入りした岡田監督が「ずっと言っているように、守りよ。ショートは(打順が)8番やから、打たんでええ」と語った通り、守備力が勝敗の決め手となる。球春到来を翌日に控え、指揮官のハッパに呼応するかように、2人はそろって決意を口にした。

 「守備は一番(の位置づけ)に置いてやっている。プラス、打てるようになればレギュラーに近づく」

 年長の木浪には経験値がある。今年に限らず、毎年内野の一角を懸けた競争にさらされてきた。昨季は41試合の出場に終わるも、入団3年目まではコンスタントに100試合前後に出場。岡田監督が昨秋キャンプで感嘆した強肩を武器に「自分のことをしっかりやって挑む」。周囲はあおっても、信念を貫く。それは小幡も同じだ。

 「(今のメンバーには)高卒でレギュラーっていうのはいない。そこに向けて、しっかり取り組む。アピールしたいのは、信頼される守備。次が打撃」

 若虎には、勢いがある。20年、高卒2年目ながら早くも54試合に出場。矢野前監督の秘蔵っ子として着実に成長を遂げてきた。昨年10月の宮崎フェニックス・リーグではサイクル安打も達成。才能開花は近いが「準備が大事。そこに時間をかけたい」。木浪同様、己にしか興味はない。

 先月30日、合同自主トレ中のシートノックでも、そろって遊撃の位置に入った。体のキレや肩の仕上がりは同等。あとは実戦の結果がものを言う。近年まれに見る激アツな遊撃バトルのゴングが鳴る。(八木 勇磨)

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2023年2月1日のニュース