ロッテ・朗希 WBCを“チャンスに変える。” 大リーグ公式球使い114球熱投

[ 2023年2月1日 05:30 ]

MLB球でキャッチボールする佐々木朗(撮影・長久保 豊)
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 日本列島でこの日最高の気温22度だったロッテのキャンプ地・石垣島。柔らかな日差しのなか「ウッ!」という佐々木朗の声が幾度も漏れた。キャンプイン前日の自主練習で力を込め右腕を振った。侍ジャパンの一員として出場する3月のWBCへ、順調な仕上がりぶりを披露した。

 入念なウオーミングアップを終え、サブ球場へ移動。味園ブルペン捕手を相手に、WBCで使用される大リーグ公式球でキャッチボールを開始した。約60メートルまで距離を延ばし、そこから距離を縮める。左足を高く上げる本来のフォームと、クイックの動きを確認するようにゆっくりとしたスライドステップ。強度を上げ、仕上げは約20メートルの距離でスライダーなども交え24球を投げた。計114球。1日にも行うブルペン投球へ、万全な状態だった。

 自主トレ前に行われた全体ミーティング。今季のチームスローガン「今日をチャンスに変える。」が発表された。吉井監督が「どう感じたか教えてください」と指名した4選手の一人だった佐々木朗。「いろいろな機会を、チャンスにできるようにすることだと思います」と答えた。指揮官は「ちゃんとしゃべれるか、トンチンカンなことを言うかギリギリのメンバーを選んだ」と冗談めかしたが、自覚が十分にじんでいた。WBCでの世界デビューは、まさにチャンス。チャンスをつかむという決意表明のようでもあった。

 4年目右腕の調整について、侍ジャパン投手コーチも兼ねる指揮官は、若手選手と同じく早めの仕上げを明言。世界との戦いへ、佐々木朗が準備を整えていく。(大内 辰祐)

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2023年2月1日のニュース