東京都で7846人感染 前週比4313人増、3日連続前週超え 専門家が警鐘「できることを片っ端から」

[ 2022年3月29日 17:13 ]

東京駅前
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 宇都宮市のインターパーク倉持呼吸器内科(栃木県)の倉持仁院長が29日、TBS系「Nスタ」(月~金曜後3・49)にリモートで生出演し、東京都の新型コロナウイルス感染者が減らない現状について解説した。

 都はこの日、新型コロナウイルスの新規感染者が7846人報告されたことを発表した。祝日明けだった先週の同じ曜日と比べて4313人の増加で、2週前と比べても10人増えた。まん延防止等重点措置が解除されて最初の週末が明けたが、3日連続で前週の同じ曜日を上回っており、右肩下がりの減少にブレーキがかかっている。
 
 倉持氏は「高い陽性率が維持されつつ、感染者が増える兆候が出てきている」と分析。「オミクロン株で保健所の機能も間に合わなくなり、子供たちの間で感染が収まらず、子供たちの重症も増えていますから、検査体制も足りないですし、外来診療体制も足りないし、薬の供給も足りない」と数々の問題点を挙げ、「できることをとにかく片っ端からやっていく必要があると思います」と警鐘を鳴らした。

 第6波では、オミクロン株の特性を踏まえた運用変更などが行われた。倉持氏は「残念ながら6波であふれ出てしまって、そのままの体制のまま、運用だけを都合良く変えてやってきた面があります」と指摘。「小手先で変えるのではなく、根本的に対策して、具体的な策、たとえば子供たちの感染をどうするのか、障がい者、福祉施設での感染も広がっている。弱者を守る対策も至急必要だと思います」と話した。

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2022年3月29日のニュース