疲労限界…市和歌山・米田悔し「本来の球の1割にも満たなかった」 2番手登板で屈辱3被弾

[ 2022年3月29日 05:30 ]

第94回選抜高校野球大会   市和歌山0ー17大阪桐蔭 ( 2022年3月28日    甲子園 )

<市和歌山・大阪桐蔭>準決勝進出を逃し、涙の市和歌山・米田(左)(撮影・北條 貴史)
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 悔しさを忘れない。市和歌山のエース・米田天翼は大差を示すスコアボードを目に焼き付けた。「大阪桐蔭のようなチームを完封できる力をつけ、夏に戻ってくる」。試合後のコメントは、自分自身への誓いだった。

 先発回避は「肩肘に問題はなかったけど、腰に張りがあった」。2試合で計294球を投げていた疲労は限界に達していた。5回2死から2番手として登板も、気力だけでは通用しない。6回に3発を被弾。初めての経験だった。「自分の本来の球の1割にも満たなかった。少し浮くと簡単に持って行かれた。エースとして流れをつくれなかったのが、悔しい」と唇をかんだ。

 「この悔しさを持って、また帰ってくる。米田も成長につなげてほしい」と半田真一監督。これが新たなスタートラインだ。(鈴木 光)

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2022年3月29日のニュース