DeNA・牧「自分らしく」4番の道 公表後いきなりタイムリー 本塁打よりも巧打で打点稼ぐ

[ 2022年3月10日 05:30 ]

オープン戦   DeNA2-1西武 ( 2022年3月9日    横浜 )

<D・西>初回、適時打を放つ牧(撮影・島崎 忠彦)
Photo By スポニチ

 チャンスで豪快アーチではなく、きっちり適時打。DeNA・牧の4番のスタイルだ。

 「正直まさかと思ったけど、オープン戦も4番で使ってもらっている。やるしかないんだという気持ちです」

 試合前。三浦監督が「開幕戦4番は牧」と公表した。1年目の昨季、打率・314、22本塁打、71打点と活躍した23歳に、今季のスローガン「横浜反撃」の主役を託す。指揮官は「打線の兼ね合いも含め、牧が4番にドーンといた方がいい」と理由を説明した。

 ここまで牧はオープン戦全8試合で「4番・二塁」でスタメン。この日も0―1の初回1死一、二塁、松本のカーブを中前に運ぶ同点打を放った。打率・455、5打点。佐野が右腹斜筋肉離れで離脱する中、6勝1敗1分けで首位を快走するチームをけん引する。

 4番のイメージは、少年時代にテレビで見ていた「(前DeNA監督の)ラミレスさんや(元巨人の)清原さん」だという。だが、自身は巧打を武器に「チャンスでいいヒットが打てる打者。チームに勢いをつける打者を目指す」と牧流の4番道を追求する。

 球団で2年目以内の選手による開幕4番は59年の桑田武(1年目)以来63年ぶり。だが、牧は冷静だ。「自分らしく任されたところで戦っていきたい」。本拠・横浜スタジアムで迎える25日の広島戦。そのバットから生まれる快音を、昨季最下位から24年ぶりの日本一に向けた号砲にする。(大木 穂高)

続きを表示

2022年3月10日のニュース