楽天・藤平 逆襲の1回2K、横浜高の後輩・万波覚醒に負けない

[ 2022年3月10日 05:30 ]

オープン戦   楽天3ー1ヤクルト ( 2022年3月9日    静岡 )

<楽・ヤ>8回から救援した藤平(撮影・村上 大輔)
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 逆襲の一歩を踏み出した。8日に1軍に合流した楽天・藤平が、オープン戦初登板で1回を3者凡退、2奪三振。「三振が取れるところをアピールしたい」という狙い通りの投球を披露した。

 出番は8回だ。赤羽からスライダーで空振り三振を奪い、続く丸山和は低めフォークで空振り三振。最後は山崎を右飛に仕留めた。最速は149キロを計測し「変化球と直球を組み合わせて三振が取れた」と胸を張った。

 横浜高では万波(現日本ハム)の2学年先輩で、16年夏の甲子園に出場。同年ドラフト1位で楽天入りし、2年目までに7勝を挙げたが、以降3シーズン白星がなかった右腕が無駄をそぎ落とした。テークバックの動きを小さくし、投球動作もテンポアップ。「ロジンを触る回数や、セットに入ってからの間合いもできるだけ短縮した。同じタイミングでポンポン投げることを意識している」。フォームを気にしすぎて打者との勝負に集中できないことも多かったが、石井監督も「シンプルにリリースポイントに集中できている」と評価した。

 20年ドラフト1位の先発・早川と同じ98年生まれ。U18日本代表で同僚だった2人は昨季、対照的な1年を過ごした。早川が新人で9勝を挙げた一方、藤平は初めて1軍登板なし。「仲はいいけど、同じ投手で同学年なので負けたくない」と闘争心は失っていない。

 今季から背番号が19から46に変更。「結果が求められる」と藤平。開幕までの残り9試合で「ドラ1」の覚悟と実力を見せつける。(重光 晋太郎)

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2022年3月10日のニュース