京都国際の“左右二枚看板”が好仕上がり 森下「初戦にピークを」平野「打撃も上り調子」

[ 2022年3月10日 05:30 ]

練習試合   京都国際2ー3享栄 ( 2022年3月9日    享栄瀬戸グラウンド )

<京都国際・享栄>先発し6回2失点と力投した京都国際・森下瑠大
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 第94回選抜高校野球大会(18日から13日間、甲子園)に出場する京都国際が9日、享栄(愛知)と練習試合を行った。試合には2―3で惜敗したが、左右二枚看板の森下瑠大、平野順大(ともに2年)が登板し順調な調整ぶりをうかがわせた。

 「5番・投手」で先発した今秋ドラフト候補左腕の森下は6回を5安打2失点。「まだ7割ぐらい」という仕上がりでも、ピンチとそうでない時とのメリハリをつけ、自己最速にあと1キロに迫る142キロを計測した。1―1の6回1死二塁、高めに浮いたスライダーを勝ち越し適時二塁打とされたが、意図して内角球をあまり使わないなどテーマを持った投球に終始。「考えながら投げられました。まず初戦にピークを持っていきたい」とクレバーに逆算した。

 「4番・右翼」で先発出場し、7回から森下を救援した平野も3回3安打1失点(自責0)と順調。特に打撃面では4打数4安打の大当たりで、うち2本は、お手本のようなセンター返し。「バッティングの調子も上がってきている」と笑みを浮かべた。

 初出場となった昨春選抜2回戦の東海大菅生戦では、あと1球から逆転サヨナラ負けで涙をのんだ。「成長した姿を見せられるようにこの1年、やってきた」と森下。紫紺の大旗を手にすべく、京都国際が誇る投打の軸は盤石だ。(北野 将市)

 ◇森下 瑠大(もりした・りゅうだい)2004年(平16)9月19日生まれ、京都府福知山市出身の17歳。昭和小1年から昭和ガッツで野球を始め、南陵中では福知山ボーイズでプレーし全国大会出場。京都国際では1年秋から主戦を務め、2年春夏連続で甲子園に出場し夏4強。1メートル79、76キロ。左投げ左打ち。

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