MLB 労使交渉17時間も妥結至らず 162試合制実施へ期限再延長

[ 2022年3月10日 05:30 ]

選手会本部があるビルに入る大リーグ機構関係者(撮影・杉浦大介通信員)
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 労使対立で開幕延期が決まっている大リーグは、8日の午前10時(日本時間9日午前0時)から9日の午前3時(同9日午後5時)まで、17時間にもわたってニューヨークで機構(MLB)と選手会が交渉を行ったが、新労使協定で妥結には至らなかった。

 MLBはレギュラーシーズンを162試合制で実施するには、8日中の合意が必要だとしていたが、期限を再延長して9日午前10時(同10日午前0時)に協議を再開することになった。米スポーツサイト「ジ・アスレチック」のエバン・ドレリッチ記者によれば、機構はボーナスプール(年俸調停権取得前の選手が活躍に応じて得る金額の総額)を4000万ドル(約46億4000万円)に、年俸総額(ぜいたく税課税の基準額)を26年度に2億4200万ドル(約280億7000万円)まで段階的に引き上げるなど譲歩したが、選手会は慎重な姿勢だった。

 また、MLBは国際ドラフト制の導入を主張しているが、選手会はこれを拒否。さらなる火種となっている。

 2月末に最長16時間半も話し合ったフロリダでの交渉を超えた超ロングラン交渉。9日に新労使協定が妥結しなければ、開幕は現在予定している4月7日(同8日)からさらに1週間延期される見込みだ。(杉浦 大介通信員)

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2022年3月10日のニュース