ソフトバンク・松本　開幕ローテ大前進　巨人斬り5回零封　藤本監督も安定した投球評価

オープン戦   ソフトバンク6ー1巨人 （ 2022年3月9日    ペイペイD ）

＜ソ・巨＞力投するソフトバンク・松本（撮影・森沢　裕）
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　力ではなく、切れで勝負した。ソフトバンクの先発・松本は最速152キロをマークした直球に変化球を交えて5回2安打無失点。文句なしの内容だった。

　「全体的にボールは良かった。直球はキャンプの終わり頃から感覚が良くなってきたし、自信を持って投げられた」

　緩急自在の投球で巨人打線を料理した。初回、安打と四球で無死一、二塁のピンチ。迎えた坂本を147キロ直球で詰まらせ、遊ゴロ併殺に封じた。4回無死一塁では4年連続30本塁打の岡本和を111キロのカーブで泳がせて三ゴロ併殺。30キロ以上の球速差で的を絞らせなかった。

　開幕ローテーションは千賀、東浜、和田、石川が内定済み。藤本監督は残りの2枠について「競争してる中で田中正義、松本は一番安定している」と話した。「5回で66球。球も落ちてないし、楽しみですよ。競争が激しくなるけど、どんどん悩ましてくれればありがたい」と安定した投球を評価している。

　オフの間から「中継ぎに転向したつもりもない。今までやってきたポジションに戻って先発で勝負する」と目の色を変えて取り組んできた。紅白戦、対外試合を含む今春の実戦では5試合計17回を投げ、わずか2失点。自身初の開幕ローテーション入りへ、結果で覚悟を示し続けてきた。

　「開幕ローテで1年間、回るためにやっている。シーズンで投げていける自信はついてきた」と松本。最高のスタートラインに立つまで、あと一歩だ。（福井　亮太）