ソフトバンク“ガルちゃん”が日本一導く!万能型の新助っ人・ガルビス会見「目標は優勝」

[ 2022年3月10日 05:30 ]

<ソフトバンク>入団会見でポーズを取るガルビス
Photo By 代表撮影

 ソフトバンクの新外国人、フレディ・ガルビス内野手(32)が9日、ペイペイドーム内でオンラインでの入団会見に臨み、チームの優勝に意欲を燃やした。ベネズエラ出身のスイッチヒッターでメジャー通算966安打、109本塁打の実績を誇る。守備のメインは遊撃だが、二塁や三塁もこなせ、V奪回の使者として期待は高まる。

 ドレッドヘアにひげをたくわえ、背番号3のユニホーム姿で入団会見に登場したガルビス。ようやくチームの一員になれた喜び、新天地にかける意気込みを語った。

 「やっと仲間に会うことができた。ずっと会いたい、日本に来たいという気持ちが強かった。開幕には間に合うと思うし、早く日本の野球に慣れて。目標は優勝、チャンピオンになることです」

 すぐに「ありがとうございます」と日本語を覚え、チームに溶け込んだ。松田から「ガルちゃん」と新愛称もつけられた。

 オフには米マイアミで走り込みを行い、下半身を強化した。さらに独自で日本野球をリサーチ。「日本はスピードある野球。走らないといけない。本当に頭を使わないといけないスモールベースボールと聞いた」。レッズ秋山や同じベネズエラ出身で球団OBであるアレックス・カブレラから情報を集めた。

 初対面を果たした藤本監督は「顔かわいいね」との第一印象を口にした。指揮官は現役時代に南海、ダイエーで一緒にプレーしたトニー・バナザードを理想の外国人として挙げていた。メジャー通算966安打、109本塁打のパンチ力を秘めた打撃は重なる。遊撃だけでなく、三塁、二塁を守れ、内野のレギュラー争いはさらに激化する。指揮官は「助っ人としてどこかの位置には絶対に入るでしょう。三森、今宮、井上、リチャード、マッチ(松田)。チーム内の厳しい戦いになってくる」と相乗効果に期待した。

 さっそく練習にも参加し、両打ちの打撃を披露し、遊撃の位置でノックも受けた。さらに王貞治会長と感動の初対面。「本当に素晴らしい方と初めて握手ができた。子供に戻った気分でした」。今後は11日のヤクルト戦から出場し、12日の同戦では守備にも就く。万能型新助っ人は「球場を全体的に使って打てます。先頭打者、2番も慣れている。監督が決めたところで守備もこなせるように。慣れれば仕事はできると思います」と自信をみなぎらせていた。(井上 満夫)

 ◇フレディ・ガルビス 1989年11月14日生まれ、ベネズエラ出身の32歳。06年にフィリーズと契約し、12年にメジャーデビュー。パドレス、ブルージェイズ、レッズを経て昨季はオリオールズとフィリーズでプレー。メジャー通算1102試合出場、966安打、109本塁打、426打点、打率.246。1メートル78、86キロ。右投げ両打ち。母国での愛称は「トコ」。

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2022年3月10日のニュース