トヨタ自動車のニューパーツ機能 福井が好守に活躍!「4番」今井弾、そして松本3回ゼロ封で締めた

[ 2022年3月10日 05:30 ]

社会人野球オープン戦   トヨタ自動車13ー4日本生命 ( 2022年3月9日    宜野座 )

初スタメンで勝利に導いたトヨタ自動車・福井章吾捕手
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 トヨタ自動車の新戦力トリオが躍動した。強豪・日本生命とのオープン戦。初のスタメンマスクをかぶった福井章吾捕手(慶大)が、3投手の長所を引き出しチームを勝利に導いた。

 「捕手は勝つことが一番の評価だと思っています。初めての試合ということで序盤はピッチャーのことを頭に入れつつ慎重になりすぎたことで、球種を消してしまったことが反省点。もっとコミュニケーションを取って意思疎通を深め、良さを引き出していきたい」

 勝てる捕手の名にふさわしい、デビュー戦となった。大阪桐蔭3年春には主将として選抜優勝。同じく主将を務めた慶大4年時には春秋のリーグ戦を連覇し、6月の全日本選手権では優勝を飾った。そのたぐいまれなるキャプテンシーは、周囲の誰もが認めるところ。打っても第1打席の2回無死一塁で好機を広げる右前打を放つと、8回には中越え三塁打も飛び出した。

 「4番」で起用された今井脩斗内野手(早大)も、持ち前の長打力を発揮した。2回2死三塁の第2打席。舩越が投じた内角ストレートを、左中間席へと叩き込んだ。

 「真っすぐで押してくるタイプなので、狙っていました。前の2試合は打てなかったのですが、試合を経るごとにタイミングの取り方を調整して、アジャストできました」

 早大4年秋のリーグ戦で3冠王に輝いたスラッガー。広島入りした中村健人の穴を埋める活躍が期待される。「理想と実際の動きのギャップを埋める」ことに重きを置いた宜野座キャンプ。10日の打ち上げを前に、確かな手応えをつかんだ。

 7回から登板した松本健吾投手(亜大)も、初登板を3回2安打無失点で飾った。

 「課題としていた打たせる投球はできましたが、真っすぐが少し高かった。そこは次回へ向けた反省です」

 5種類の変化球を駆使する右腕。自慢の変化球を低めに集め、五つのゴロアウトを奪った。キャンプ中は投球以外にもクイック、けん制、フィールディングの精度を高めることに腐心。投手としての総合的な能力アップに励んだ。

 3選手以外にも、最速148キロ左腕の磯村俊平投手(明大)、テンポ良い強気の投球が持ち味の山内大輔投手(武蔵大)、強肩強打と高い人間力が魅力の五十嵐寛人捕手(明大)、ガッツあふれる左腕キラーの穴井貴一外野手(亜大)の計7選手が加入。6年ぶりの都市対抗優勝に向け、激しいレギュラー争いに挑戦する。

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