ヤクルト・内山壮 代打弾で“古田の道”行く、2年目19歳「打てる捕手」へ進化の予感

[ 2022年3月10日 05:30 ]

オープン戦   ヤクルト1-3楽天 ( 2022年3月9日    静岡 )

<楽・ヤ>6回2死、代打・内山壮は同点ソロ本塁打を放ちナインに迎えられる(撮影・村上 大輔)
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 1メートル71の小柄な体に秘められたパンチ力を発揮した。ヤクルトの高卒2年目・内山壮が、将来の「打てる捕手」を予感させる一発を放った。

 「試合前に高津監督に“小さくならず、どんどん思い切っていきなさい”と言われたので、直球一本に絞って思い切っていきました。自分のスイングができてよかったです」

 0―1の6回2死、代打で登場。酒居の134キロ直球を捉え左翼席へ運んだ。高津監督が若手のアピール不足を嘆く中、19歳がチームのオープン戦1号アーチ。高校通算34本塁打を放った打棒で、チーム30イニングぶりの得点をもたらした。

 指揮官の「一回、古田さんに会わせたい」との期待を受けて春季キャンプの1軍メンバーに選ばれた。古田臨時コーチから連日、リードや送球、打撃とあらゆる面で指導を受けた。情報量の多さに「パンクしています」と苦笑いしつつ、ノートに書いて整理。2軍キャンプだった昨季は直接指導はかなわなかったが、後日、古田氏のミーティングの動画を見て学んだ「記憶よりも記録」を実践してきた。

 中村、古賀、嶋らライバルは多い。しかし、ひたむきな姿にキャンプのMVPにも選んだ高津監督は、開幕1軍入りの可能性について「(捕手は)特別なポジションなので、いろいろ考えています」と含みを持たせた。

 打てる捕手の代表格の古田氏には「圧倒しろ」と指令を受けた。「ファームの成績で圧倒した成績を残して1軍に上がれるように、と。頑張りたいです」と内山壮。使いたい、と思わせる活躍をするだけだ。(青森 正宣)

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2022年3月10日のニュース