新庄監督　2ストライクから奇策セーフティースクイズ　打者・宮田もサイン「二度見」

オープン戦   日本ハム6－1ロッテ （ 2022年3月9日    鎌ケ谷 ）

＜日・ロ＞5回無死一、三塁、スクイズを成功させる宮田　（撮影・西川　祐介）
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　日本ハム・新庄監督が、またもセオリー度外視の采配を見せた。2―1の5回無死一、三塁、カウント1―2から打者・宮田に命じたのは何とセーフティースクイズ。「二度見です。（3バントスクイズは）人生初です」と宮田。しかし、外角ボールゾーンに外された直球にうまくバットを出して転がし、三塁走者・松本剛が間一髪生還した。

　この打席、直球待ちだった宮田は変化球にタイミングが全く合わず、あっさりと追い込まれていた。3バントはファウルとなれば打者がアウトとなるリスクがある。宮田は「サインが出た時はバントの方が僕の中では確率が高いのかな、と落ち着けた部分はあった」と自己分析した。

　5日の巨人戦では、1死二、三塁からドラフト3位・水野（JR四国）が「自分を疑いました」と言いながら初球ヒットエンドランに成功。球界の常識を覆す采配の連続に宮田も「こっちがあっと驚くということは相手も驚いている。こっちだけが驚かなくなったら、相手だけ驚く」と話した。きっと、開幕までには「二度見」もなくなるはずだ。

　《ロッテ・田村「うまくやられた」》スクイズで失点した5回無死一、三塁の場面についてロッテ捕手の田村は「外して、ピックオフ（けん制）を狙った」と振り返った。結果については「スクイズとは思わなかった。うまく打者にやられた」と相手ながら決めた宮田を素直に称えた。5回6失点の美馬も「走者を出してから何もできなかった」と反省点を口にした。