広島ドラ1・黒原 メッタ打ち食らうも「失敗重ねて成長していけたら」 指揮官からクイックの問題点指摘も

[ 2022年2月16日 05:30 ]

<広島沖縄キャンプ>シート打撃に登板した黒原(撮影・坂田 高浩)
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 広島の沖縄2次キャンプが15日にスタートし、ドラフト1位の黒原拓未投手(22=関学大)に佐々岡監督のメスが入った。新人左腕はこの日、シート打撃に初登板。メッタ打ちを食らい、指揮官はそのクイック投法の問題点を指摘した。

 「前で(球を)離せないし、間がないから見やすそうな感じ。バランスが良いからと、ずっとクイックで投げているけど、打者がタイミングを取りやすかったら意味がない」

 打撃練習でもなかなか見られない光景だった。宇草、末包に初球の直球を長短打されると、小園、堂林、林にも立て続けに痛打を浴びるなど打者11人で8安打。直球の最速こそ145キロでも、8安打のうち6本が最初のスイングで捉えられた。

 「シュート回転して真ん中に集まったし、押し込めてもいなかった。監督さんには“打たれた時は間合いがずっと同じ。いろいろ変える工夫をしていったら”と言っていただいた」

 降板後は室内練習場で1人、ネットスローを繰り返し、修正に努めた左腕。「真っすぐにしても変化球にしても、精度をもっと上げていかないと。まだ1年目。学ぶことばかりだと思うので、失敗を重ねて成長していけたら」と前を向く。

 くしくも同じ背番号24を背負った大野豊氏(本紙評論家)もプロ初登板は打者8人で5安打を浴びるなど、1年目は防御率135・00で終了。屈辱をバネに148勝、138セーブを挙げた。巻き返しへ。黒原にはまだ時間がたっぷりある。(江尾 卓也)

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