ソフトバンク、千賀に12球団最速で開幕投手指名 3・25日本ハム戦完封で新庄ビッグボス黙らせろ!

[ 2022年2月16日 05:30 ]

キャッチボールをする千賀。3年ぶり開幕投手に決定(撮影・中村 達也)
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 完封でビッグボスを黙らせる――。ソフトバンクの千賀滉大投手(29)が15日、12球団最速で開幕投手を託された。宮崎春季キャンプ第4クール初日に藤本博史監督(58)が明かした。開幕戦(ペイペイドーム)の相手は3月25日、新庄剛志監督率いる日本ハム。3年ぶり3度目の大役を任されたエースは指揮官から完封指令も受けた。

 早く言いたくて仕方なかった。この日の正午過ぎ。テレビのリポーターが開幕投手を尋ねる言葉を途中でさえぎるように、藤本監督が発言をかぶせた。

 「はい、もう決めています。決めました。選手にも伝えました。開幕投手は千賀で、いきたいと思います」

 第1クールに千賀のブルペンを視察。「球の質がちょっと違うな」と即決した。第3クール最終日の13日。「開幕、任したよ」と告げると、力強い返事。

 「しっかりやらせてもらいます。任せてください」

 エースには「何としても勝ちたい。できれば完封をしてもらいたい。やってくれると思いますけど」と、お願いも添えた。ビッグボス率いる日本ハムをゼロで黙らせて――。そんな気持ちだ。

 B組調整を終えた千賀は、この日からA組(1軍)合流。まず新庄監督の予測不能の動きを警戒した。

 「何をしてくるのか全く想像つかない。打席に立ってくるかもわからない。本当にどうなるんでしょう」。開幕投手は3度目。18年は7回無失点、19年は6回無失点と好投しながら白星に恵まれなかった。三度目の正直で託されたのは完封星。「勝ち星に関して自分がどうこうできるわけではない」と言うが、要望にも応じる構えだ。

 「3月の第1戦から9回投げるのは非現実的かなと思うところもありますけど、自分がスイスイいけて良いピッチングをすればできないことはない。強い“勝つ”という気で投げたい」。19年以来となるキャンプ初日のブルペン入りから順調にギアを上げ、20日の紅白戦で今年初の実戦登板を予定している。仕上がりもすこぶる万全。話題を振りまくビッグボス封じに自信をみなぎらせていた。(井上 満夫)

 ▼ソフトバンク・甲斐 開幕は独特な試合で緊張するが、千賀なら大丈夫。変わらずやるべきことを2人でやりたい。(日本ハム・新庄監督との対決に)本当にどう仕掛けてくるか。今までと違うチーム、監督なのでいろいろなことを想定して臨みたい。

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2022年2月16日のニュース