8年目の覚醒だ!阪神・江越 「ハイブリッド打法」でバックスクリーン弾「1球で仕留められた」

[ 2022年2月16日 05:30 ]

シート打撃で江越は岩貞から中越え本塁打を放つ(撮影・大森 寛明)
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 勝負の8年目シーズンに向かう阪神・江越が、実戦形式のシート打撃で2安打4打点。左翼争いに名乗りを上げた。

 「高めの球を打ったのもそうだったんですけど、カウント3―1からファウルにせず、1球で仕留められたのは良かった」

 走者を二、三塁に置いた2打席目だった。岩貞が投じた141キロの直球をはじき返した当たりは、バックスクリーン手前に着弾。3点本塁打となり、入団1年目から潜在能力を期待され続けてきた未完の大器が、首脳陣の前で強烈なアピールに成功した。走者一塁の1打席目にも青柳の135キロのツーシームを左中間に適時二塁打としており、この日チームトップの4打点。「練習でやっている打撃が、そのままできた」と充実感を漂わせた。

 1日のキャンプインから藤井1・2軍巡回打撃コーチの個別指導を受け「4スタンス理論」分類のA1タイプ(爪先内側)に基づいた打撃を構築中。それを踏まえた去年までとの違いを「打ちにいった中でボールを見極めるスタイル」と、うなずいた。ただし受け身ばかりではない。「言われたこと全部が正解じゃないと思うので、納得できる形でやりたい」。1月にオリックス・杉本に弟子入りして身につけた打法と「4スタンス理論」を折衷した“ハイブリッド打法”で飛躍を期す。

 目指すは、外野の一角。矢野監督は現状、ロハスについて「左(打ち)の方が良いかなというのはある」と左打席限定の起用を示唆しており、糸井も左。右の大砲候補にもチャンスはある。そのためにも、必要となるのは結果。「今取り組んでいることを出すだけ」。今季こそ覚醒だ。(石崎 祥平)

 ▼阪神・藤井1・2軍巡回打撃コーチ (江越について)結果が出ることは、いいことだと思います。自分の変わっていく形というものがわかってくればね、よりやっていこうという気持ちも出て来るし、いいヒットとホームランだったと思います。

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