ヤクルトの42歳左腕・石川「開幕投手を目指さないと先発ローテにも入れない」 3・25開幕戦に照準

[ 2022年2月16日 19:25 ]

ヤクルト・石川
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 現役最多177勝を誇るヤクルトの21年目左腕・石川雅規投手(42)が16日、NHKラジオ第1(R1)の「さきどりプロ野球2022」(後5・05)に電話出演。「開幕投手を目指さないと、先発ローテにも入れないと思うので」と3月25日の開幕戦(対阪神、京セラD)に照準を合わせた。

 キャンプ地から電話出演した石川はスタジオにいるヤクルトOBで野球解説者の小早川毅彦さん(60)、ヤクルトファンで知られるタレントの磯山さやか(38)、アナウンサーに「本年もよろしくお願い致します」とまずは丁寧にあいさつ。その上で、ここまでの調整について聞かれると「順調に自分のやりたいこともトレーニングも進めているので、あとはいかに実戦でそのやってきたことを出せるかだと思うので順調にきています」と報告した。

 また、キャンプの課題については「僕自身は球は遅いですけども、しっかりと両サイドにストレートがあってこその変化球だと思うので。まずはしっかりとその“原点投球”というのを繰り返し反復練習をしています」と回答。リスナーからの質問で昨年の日本シリーズ初勝利について聞かれると、楽しそうに笑い声を立てたあとで「僕自身、2015年の日本シリーズで勝つことができず、またその日本シリーズで投げるチャンスをいただいて。やはり日本シリーズの借りというのは日本シリーズでしか返せないと思っていたので、この1勝というのは僕自身もすごく大きいですし、やはり僕(今年)21年目ですけども、ちょっと自信になりました」とコメントした。

 オリックスと対戦した昨年11月の日本シリーズ第4戦(東京D)に先発して6回3安打1失点(自責0)と好投し、プロ20年目にして日本シリーズ初勝利。41歳10カ月での日本シリーズ勝利投手は1950年若林忠志(毎日)の42歳8カ月に次ぐ史上2番目の年長記録で、セ・リーグでは最年長記録となり、チームの20年ぶり日本一に貢献した。日本シリーズ初勝利の味は「やはり格別ですね。日本シリーズの、あのマウンドの景色というのと、勝利になった瞬間というのは本当に『うわっ!これが日本シリーズか…』っていうのを改めて思いました」としみじみ。

 磯山から「石川投手のこの1勝はシーズン中もそうですけど、何よりもうれしいんですよ」とヤクルトファンの熱い思いをぶつけられると「本当ですか?ありがとうございます!」と素直に喜ぶと「磯山さんも日本シリーズ来られて。だいぶ寒い中、お疲れさまです」と労いの言葉をかけ、「寒かったですよ!全然会えないし」と返されると「寒かったですよね」とさらに労った。

 また、奥川ら若手が台頭してきたことについては「ものすごく刺激になって危機感をもってやっています」と話した石川。「開幕投手を目指さないと、先発ローテにも入れないと思うので」と開幕投手を視野に入れて練習していることを明かした。目標の通算200勝まであと23勝。「もっともっとうまくなりたいですし、もっともっと勝ちたいです」。どこまでもどん欲な“小さな大投手”だった。

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2022年2月16日のニュース