オリ・吉田凌は700万アップ 守護神は「よおできひん」まずはリリーバーで地位固める

[ 2021年12月16日 12:14 ]

契約更改を終え会見するオリックス・吉田凌(撮影・後藤 正志)
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 オリックスの吉田凌投手(24)が16日、大阪市内の球団施設で契約更改交渉に臨み、700万円増の年俸2300万円でサインした。

 6年目の今季は18試合に登板し、1勝1敗4ホールド、防御率2・12。優勝争いが激しさを増した9月以降にブルペンを支えた。「後半戦からだけだったので、上げていただいただけでもありがたい。良かったです」と笑顔。1年を振り返り「今年の最初の方はけがして何もしていないが、後半戦の最初の方で抑えて自信になりました」と話した。

 特に10月20日の楽天戦は2―1の6回2死満塁で先発・山崎福の後を継いでマウンドへ。鈴木大地を打席に迎え、空振り三振。「そういうところで抑えられて自信になった」と胸を張った。

 一方で、日本シリーズは第3戦で4―3の7回にサンタナに逆転2ランを浴びるなど、2敗を喫した。「僕がちゃんと抑えておけばチームの成績も変わっていた。シーズン良かったことが日本シリーズに入って台無しというか、もっとやれたんじゃないかと今年が終わってみて思いました」と悔しさをにじませた。

 来季に向けて「来年は最初から最後まで完走するぐらいの気持ちで。中継ぎをやっているので、50試合は投げたいですし防御率も2点台前半で」と意欲十分。

 球団からは7、8回のセットアッパーだけでなく9回のクローザーとしても期待の言葉をかけられたというが「よおできひんわと…」と断言。今季、守護神を務めた平野の働きぶりを見て「1番打者やクリーンアップから始まるところを普通に抑えている。いざ僕があそこに立ってと考えると…今年の時点では早い」とどこまでも謙虚に語り「まずは7、8回をしっかり任せてもらえるようになって、チーム全員に信頼される投手になりたい」と誓った。

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2021年12月16日のニュース