壇上でも火花!超ハイレベル6戦士の争い、「新人」の枠なくなっても続く セ新人特別賞は史上最多の5人

[ 2021年12月16日 05:30 ]

NPB AWARDS 2021

新人王に選ばれた広島・栗林(中央)と新人特別賞を受賞した(右から)阪神・中野、伊藤将、佐藤輝、(左から)DeNA・牧、ヤクルト・奥川(阪神球団提供)
Photo By 提供写真

 広島・栗林とハイレベルで新人王を争った阪神の佐藤輝明内野手(22)、中野拓夢内野手(25)、伊藤将司投手(25)にヤクルト・奥川恭伸投手(20)、DeNA・牧秀悟内野手(23)が「新人特別賞」を受賞。5人の同時受賞は史上最多で、そろって登壇しライバル意識をちらつかせた。

 5人の中で誰が一番すごかった? ファンからの一つの質問が、それぞれのライバル関係を浮き彫りにした。

 奥川 4選手とも、みなさん素晴らしいと思います。

 ここでは最年少。先輩たちの顔を見て、遠慮気味に苦笑いしながら優等生な発言に終始しバトンをつないだ。

 伊藤将 牧選手です。サイクルヒットされて、すごいなと感じました。

 8月25日の京セラドームでの阪神―DeNA戦。先発の伊藤将は牧に右越え二塁打と右中間本塁打を許し3回で降板。救援陣も中前打、右越え三塁打され偉業を達成された屈辱が忘れられない。

 中野 奥川選手です。何度も対戦しましたが抑えられた記憶しかないです。

 5月5日の初対戦から11打席連続無安打で10月19日にようやく2打数2安打。通算13打数2安打の打率・154に封じられている。

 佐藤輝 4人ともすごいですけど、同じ野手として、やっぱり牧選手。打率3割は自分にとっては遠いところ。それを1年目から達成している。

 牧 自分も野手として(佐藤)輝明です。自分にはない、すごいホームランを打つ。特に前半はいつでもホームラン打ってましたし、チェックしていました。

 佐藤輝は24本、牧は22本で同一シーズンに複数の新人が20本塁打するのは40年ぶり5度目だった。大学3年時の日本代表でともに戦い、プロ入り後は球場でも話をし、東京五輪期間中には両球団のインスタライブでコラボした間柄だ。

 新人王に輝いた栗林も含めた6選手のライバル関係が、来季もプロ野球を盛り上げる。

 ▽新人特別賞 新人王にふさわしい成績を残した選手がリーグ内に複数存在した場合、新人王とは別に新人特別賞が設けられて表彰されることがある。昨季セ・リーグは広島・森下が新人王、巨人・戸郷が新人特別賞。過去最多は90年パ(潮崎哲也=西武、石井浩郎=近鉄、酒井光次郎=日本ハム)、92年パ(若田部健一=ダイエー、片岡篤史=日本ハム、河本育之=ロッテ)、98年セ(高橋由伸=巨人、坪井智哉=阪神、小林幹英=広島)の3人だった。

続きを表示

2021年12月16日のニュース