ソフトB・栗原 来季外野手登録でギータ&吉田正級の「3割2分、25本」狙う 3600万円増で更改

[ 2021年12月16日 05:30 ]

契約更改し笑顔を見せる栗原(撮影・岡田 丈靖)
Photo By スポニチ

 ソフトバンク・栗原陵矢捕手(25)が15日、ペイペイドーム内で契約更改交渉に臨み、3600万円増の年俸8000万円でサインした。今季は打撃3部門でキャリアハイをマーク。捕手登録から外野手登録に変更となる来季は、打率・320、25本塁打の高い目標を目指す。ベストナイン、ゴールデングラブ賞の獲得にも意欲を示した。

 髪の色を金から黒に戻して交渉に臨んだ栗原は、4400万円から3600万円増の大幅昇給に笑みをこぼした。年俸の使い道を問われると、地元・福井に帰省して「一晩で8000万円分の(名物の)カニをいっぱい食べたい」とおどけた。

 7年目の今季は全試合に出場し、打率・275、21本塁打、77打点でいずれもキャリアハイをマーク。チーム最多60試合で4番に座った。しかし、チームが4位に終わっただけに「評価してもらえたことはうれしいですけど、順位が順位なので納得はいかない。まだまだ、やらないと」と主軸としての責任感もにじませ話した。

 来季は新たな勲章をつかみたいと意気込みも語った。まずはゴールデングラブ賞。今季は3失策でリーグ3位の守備率・995ながら同賞を逃し、同僚の柳田は同・964で受賞。「柳田さんおかしいでしょ。エラー7個ですよ。ゴールデングラブ賞の投票お願いしますよ」と記者投票とあって報道陣へ突っ込みを入れた。来季は捕手登録から外野手登録に変更する。「責任感が違う」と決意を述べた。

 次に掲げたのはベストナイン。今季目標は打率3割だったが、届かなかった反省を踏まえ、「3割2分、25本塁打」と新たに目標を設定した。最近10年で同一シーズンに達成したのは柳田、吉田正(オリックス)、秋山(西武、現レッズ)の3選手。3人はいずれも同年のベストナインに選出されており、「全てにおいてキャリアハイの数字を必ず出さないといけない」とさらに高みを見据えた。

 侍ジャパンの金メダル獲得に貢献した東京五輪では柳田、吉田正とともに日の丸を背負った。「レベルの高い選手たちとやらせていただいて、もっとやらないといけない。そういう意味でもタイトルは一つの目標」。ギータ、吉田正レベルの強打者を目指す。(福井 亮太)

 《ハードル高い目標》栗原が来季目標に掲げた打率・320、25本塁打はハードルが高い数字だ。パ・リーグで最近10年に同じシーズンにクリアしたのは6例。柳田(ソフトバンク)が15、18、20年に3度、吉田正(オリックス)が18、19年に2度、秋山(西武、現レッズ)が17年にマークしている。打撃の確実性、長打力を示し、6例全てベストナインを受賞している。

続きを表示

この記事のフォト

2021年12月16日のニュース