広島・九里「3年契約を意気に感じてやらないと」170イニング超えが目標、自主トレにピラティス導入決意

[ 2021年12月16日 05:30 ]

契約交渉を終えて、最多勝の記念撮影をする九里
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 今季取得した国内FA権を行使せず残留した広島の九里亜蓮投手(30)が15日、広島市南区の球団事務所で契約交渉し、3年契約で年俸1億4千万円プラス出来高払い、再契約金1億円の総額6億5千万円でサイン。自覚と責任感が自然に口を突いて出た。

 「3年契約を意気に感じてやらないといけない。一年一年勝負しながら、しっかり成績を残していきたい」

 今季は新型コロナに感染しながらも、登板25試合で13勝(9敗)を挙げ、自身初タイトルの最多勝を獲得。球団は10月末から複数回にわたって交渉し、条件面は残留表明した11月22日までに大筋合意していた。ただ、九里は悦に浸ってはいない。

 「今季の成績に満足している場合ではないと思う。さらに良い成績が残せるようにトレーニングしないと」

 オフは大瀬良や会沢も通う「上達屋」で土台強化を図りつつ、体の可動域を広げて柔軟性を高めるために広瀬2軍外野守備走塁コーチの勧めで新たにピラティスを取り入れる。

 「イニング数を投げキャリアハイの成績を残したい」という来季。投球回数は「170イニング」に目標設定する。大瀬良、森下が名乗りをあげる開幕投手にも「特別なマウンド。先発でやらせてもらう以上は目指したい」と2年連続で意欲を示した。

 佐々岡監督は「この2年は(大瀬良)大地と僕の中で決めていた部分があったけど、来年はキャンプから意識して争ってほしい」と鼓舞する。故障知らずのタフな30歳。競争の中でさらに進化する。(江尾 卓也)

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2021年12月16日のニュース