楽天・石井監督 「人を残すは一流」ノムさんから継承 指導者になり肌で感じた偉大さ

[ 2021年12月12日 05:30 ]

野村克也氏をしのぶ会 ( 2021年12月11日    神宮 )

野村克也氏の思い出を語る楽天・石井監督(撮影・島崎 忠彦)
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 教え子であることを誇りに思い、決意を新たにした。楽天・石井監督にとって野村氏は「お父さんのような存在」だった。恩師を慕い会場に集った顔ぶれを見れば、自然とあの格言が頭をよぎった。

 「金を残すは三流、名を残すは二流、人を残すは一流」

 今季の12球団の監督のうち6人が現役時代に野村監督の下でプレーしていた。自身もヤクルト時代に薫陶を受けた一人で「自分のプロ野球人生があるのは野村監督のおかげ。数えられないぐらいのことを教わり、それが自分の土台になっている」と感謝は尽きない。

 「野球界でいろんな人材を育てた方。育てる側と、育つ側が、しっかり手を取ってやっていかないといけない。そういう意味で同じ目的意識を持てるようにやっていきたい」

 今季からGM兼監督として指導者のキャリアをスタートさせた。同じ立場になったからこそ、野村氏の偉大さや人を育てることの難しさを肌で感じている。「うちも今後、生え抜きの指導者が出てこないといけない。選手が将来、指導者になれるようなものをつくっていく使命がある」。東北の地に、楽天球団として「人」のレガシーを脈々と植え付ける。献花台で手を合わせ、「超一流」だった恩師に誓いを立てた。(重光 晋太郎)

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2021年12月12日のニュース