イチローさん 遅い球待ちのストレート対応は「一番、難しい技術」 高松商ナイン質問に“極意”伝授

[ 2021年12月12日 17:47 ]

高松商業高校の指導に訪れ、笑顔でアップを見守るイチローさん(奥右から2人目)
Photo By 代表撮影

 マリナーズで会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏(48)が12日、春27回、夏21回の甲子園出場を誇る香川県の高松商業で選手指導を行った。11日から訪問しており、指導2日目。今年行った選手指導は、国学院久我山(東京)、千葉明徳に続き3校目となり、年内の指導は今回で最後となる。

 選手から狙い球について質問されたイチロー氏は「どっちかと言えば、球種だった。プロに入ってからは。高校野球の時はコースだった」と明かした。

 「シュート、カーブ、たまにフォークを投げるピッチャーもいたけど、今みたいに変化球を投げなかった。今の高校野球(の投手の球種)はプロに近い。絞るとしたら、球種なんじゃない」と伝えた。

 さらに「遅い球を待ち、直球に対応した方がいい?」という質問には「一番、難しい技術。遅い球に絞って速い球に対応することは。段階を踏まずに、追い込まれてから一番難しい変化球を待って、変化球対応が基本。それができないで変化球を待って、真っすぐは対応できない。一気にいっちゃダメ。途中がないから。基本がないまま、終わってしまう。それは気を付けて」と注意した。

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