イチローさん、高松商で選手指導 今夏甲子園で智弁和歌山に敗戦…指揮官「ウチにも来て」ラブコール応えた

[ 2021年12月12日 17:00 ]

高松商業高校の指導に訪れ、選手らとキャッチボールするイチローさん(左)
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 マリナーズで会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏(48)が12日、甲子園に春27回、夏21回の出場を誇る香川県の高松商で選手指導を行った。今年行った選手指導は、国学院久我山(東京)、千葉明徳に続き3校目となり、年内の指導は今回で最後となる。

 甲子園春夏通算60勝を誇る高校野球屈指の名門校を指導したイチロー氏。指導に至ったきっかけは同校が今夏の甲子園3回戦で、イチロー氏が昨年12月2日から3日間指導を行った智弁和歌山に敗れた後の長尾健司監督の一言だった。

 同校は智弁和歌山と昨秋の練習試合で0―1の敗戦と実力差はなかった。しかし、夏の甲子園では3―5と力の差を見せられて敗戦となったことに長尾監督は試合後に「イチローさんに教えられたことで、智弁和歌山は強くなった。ウチにも来てほしい」とラブコール。このラブコールを受け、甲子園後に長尾監督から真意と思いを伝えられ、今回の指導が実現したという。

 午後12時5分にレクザムスタジアムを訪れたイチロー氏。選手らとともにダッシュ、キャッチボールなどで一緒に汗を流した。フリー打撃では右翼からホームに吹く風をものともせず、53スイング中4本の柵越えを放った。周囲で見守った選手たちからは「えぐい」「ヤバい」「きれい」といった声が漏れていた。

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