イチローさん「みんなレベルがとっても高い。あの走塁、できないですよ」指導した高松商ナインの素質に驚き

[ 2021年12月12日 17:33 ]

高松商業高校の指導に訪れ、笑顔で選手らと話すイチローさん(右)
Photo By 代表撮影

 マリナーズで会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏(48)が12日、春27回、夏21回の甲子園出場を誇る香川県の高松商業で選手指導を行った。11日から訪問しており、指導2日目。今年行った選手指導は、国学院久我山(東京)、千葉明徳に続き3校目となり、年内の指導は今回で最後となる。

 午後12時5分にレクザムスタジアムを訪れ、練習が終了した午後4時5分まで積極的に助言を送ったイチロー氏。練習終了後、浅野主将は「イチローさんが指導された智弁和歌山が優勝することができたので、僕らもしっかり練習して来年の夏、優勝できるように頑張りたい」と意気込みを語り、イチロー氏に花束と「夢の時間をありがとうございました」と書かれたメッセージ入りの記念品を手渡した。

 イチロー氏は「ありがとう。監督からの一言から、こんな出会いが実現して、みんな、レベルがとっても高い。センスがいい。あの走塁、できないですよ。やっぱり、走る行為が入ると、どうしても右足に体重がかかって難しくなるので、みんな、昨日、あの一瞬でものにできそうな雰囲気がしたので。びっくりした。センスがないとできない。期待しています」と語った。

 「もちろん、1年、2年生。3年生もチェックしています。そして、この2日間の時間を、たまに思い出してほしいので、今日、打っていたティーバッティングで使っていたバットを置いていきますので。どこに置くかは監督にお任せしますが、これを見たら思い出すでしょう」と、黒のバットをプレゼント。

 長尾健司監督が「見えるところに置いておきます」と言うと、イチロー氏は「見えるところに置いておくと、なくなる可能性もありますから」と笑った。「気合いを入れたいときは、これを握ってもらってもかまわないので。打っちゃダメだよ。握って。僕に見られている感じがするでしょ。みんなのこと見てますから。監督(のこと)も見てますよ。でも雰囲気で、高松商業を応援したくなっちゃいました。多分、また来るかもしれないですね。ありがとうございました」と2度目の指導を行う可能性も口にした。

 そして「散々話しましたけど、うまくなるためには頑張るしかないから。頑張ってください。期待しています。じゃあね。ありがとう」と締めた。

続きを表示

この記事のフォト

2021年12月12日のニュース