1軍から参加の選手活躍に阪神・平田2軍監督もご満悦　4打数無安打の佐藤輝についても「全然悪くない」

みやざきフェニックス・リーグ   阪神6－1ヤクルト （ 2021年10月30日    西都 ）

＜フェニックスL　ヤ・神＞平田2軍監督（右）と話す佐藤輝（撮影・坂田　高浩）
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　阪神はこの日1軍から合流した島田と小野寺が2安打ずつ、原口も適時二塁打を放つなど順調な調整ぶり。「4番右翼」で出場の佐藤輝は4打数無安打2三振に終わったものの、平田2軍監督は練習での打撃内容を含めて高い評価を下した。

　以下は平田2軍監督の一問一答。

　―1軍から5選手が参加。
　「小野寺とかも自分で『バントしていいですか』と言うから、それはもう自分で味わった課題を自ら（挑戦して）、失敗はしたけど1軍でそういう課題を持って宮崎に来てるというので、あと2試合だけどそういうのは遠慮せんとどんどんやってくれという話をしたんだけど、動きもみんないいし心配ないわね」

　―小野寺は1軍でのバント失敗が多かった。
　「ファームでも4番を打ったりして前半は右打ちとかバントとかやらせてたんだけど、後半はあまりなかったんで。1軍に行ったら7番とかそういう打順を打って、ましてや重要な場面でバントさせられるので、自分でやっとこうというところで本人たちがどんどん、どんどん、やればいいことだし」

　―島田は格の違い。
　「俺はそういう所はまだ認めないのよ。まあでも…ちょっと違いは見せてくれたわな。そういう練習のとこからちゃんと取り組む、これはファームで出てた時から変わってないし、こうやって来て、すぐ、ぽっと結果出すとね。一皮ちょっとむけそうかな、一皮むけたとまでは言わない。そのまま1軍の競争の中に入っていってくれたらいいって感じかな」

　―佐藤輝は1本出ず。
　「いやいや、テルの場合はいい当たりもしてたし、今日練習もよかったやん。ゲームでそりゃ結果は欲しいだろうけど、今はそういうフェニックス来て、結果がどうのってために来ているわけじゃなく。調子を上げたりそういうゲーム勘をさ、上げるために来てるんでね。ヒット出なかったからどうのじゃない、その辺は全く問題視してない。練習よかったよ」

　―1軍の首脳陣からは。
　「『全てお任せします』って昨日電話で。だから色んなポジション想定しながら、ポジションもどうするって話もしてたんだけど、もうお任せしますってことだったんで。暖（小野寺）も最後ライトの守備あるかなとか、島田レフトとかそういうことも含めてあと2試合、クライマックスに向けて準備をさせていこうかなと思っているだけやね」

　―どんな状態に持っていって、一軍に送りたい。
　「いやいやもう、見たら悪くないもんみんな。そういうね、ゲーム勘とかそういうのも含めてだろうけど、あと2試合、しっかりとした準備をさせるだけで」

　―佐藤輝はシーズン中に降格した時と比べれば。
　「いやー、全然よかったね。ファーム落ちてきたときよりも、今日のバッティング練習も全然悪くないやんという話と、ちょっとサードもやらせたり、そういうところだわね。左のピッチャー相手にしても変化球を狙ってたんだろうし、そういう意図は分かるので。君ら（報道陣）はホームランだーんって、輝ホームランってボーンっといきたいところだろうけど、そういうことやろ」

　―フェニックス・リーグではこれで6連勝。
　「ああ、そうなの。そういうことは言うなよ。6連勝、そうなのってしか思わないし、各選手のテーマを与えて、そのテーマをなんとかクリアしようとして、やってるだけなんで。フェニックスリーグやからね。若い子たちは、遠藤や高寺たちは自分の成績をどう上げるとか、目標エラーはゼロとかね。ここに来る前にいろんな課題書いて出してるんで、高寺とかは2カ月ゲーム出られなかったんで、なんとかゲームの出場機会を与えてあげようとか、そういうところもあるんで。見事やん。高寺なんかフォアボール、フォアボール、ヒットでしょ？　ずっとブランク感じさせない活躍、結果残してるよ、高寺は。（打率も4割）そういうことよ。そういうこと。凡打でもカウント3―2まで持ってきてるしね。そういうゲームに出られる喜びとか、遠藤がその間に出て競争意識とかね。故障するとやっぱりこの世界じゃ生きていけないというかさ、そういうのを味わったり、さっき言ったように小野寺がバントって大事だよって身をもってやってくれるとさ、俺らやコーチがいうより、原口もさ、ちゃんとベンチで声出して素晴らしいよ。監督なんていらないよ。ベンチの端っこで水飲んでる（笑い）」

　ー明日の投手は。
　「（先発が）ガンケル。明日（1軍から）来るピッチャーがほとんど投げるんじゃないかな。伊藤将、及川、ガンケル、小林。明日は1軍からくる選手がリレーします」