頼もしい男が帰ってくる 阪神・近本CS間に合う 矢野監督「行けるんじゃないか」

[ 2021年10月30日 05:30 ]

笑顔で打撃練習を行う近本(撮影・大森 寛明)
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 阪神は甲子園球場で29日、11月6日に開幕する巨人とのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ(S)へ向けて全体練習を再開した。右ハムストリングス(太腿裏)負傷から再起を期す近本光司外野手(26)も本格始動。矢野燿大監督(52)は「間に合うんじゃないかなと思っている」とし、ポストシーズン参戦への見通しが立ったことを明かした。

 下克上を誓う虎に、朗報が舞い込んだ。近本は21日の中日戦で一塁を駆け抜けた際に右太腿裏を負傷。その後は26日の最終戦を含めて、3戦連続で欠場していた。CS出場も不安視される中、この日から全体練習が再開。気になる状態について、矢野監督が今後の見通しを明かした。

 「間に合うんじゃないかなと思っている。現状の回復加減と状態っていうと、行けるんじゃないかなという目星はついてきた。そこは一つの明るい情報じゃないかなと思う」

 全体のウオーミングアップには不参加だったが、その後はティー打撃、フリー打撃のメニューをこなした。ポール間のランニング後も、約50メートルの距離で軽めのダッシュを繰り返すなど入念に患部を確認。順調な回復を見せており、今後の状態を見極め復帰プランを固めていく。

 「そこ(11月頭)で出ないと、ぶっつけっていうのはちょっと難しい。また、ぶり返すようなこともある」

 再発防止へ、指揮官は慎重に言葉を選んだ。CSへ向けた実戦感覚を補うことを目的に、チームは11月初旬に練習試合を実施予定。実戦でプレーする中で状態を確認し、その上でCSからの本格復帰を青写真として描く。

 「(練習試合に)出てみて大丈夫という中でゴーサインかなと思っている」

 今季は140試合に出場して打率・313、50打点、自身初の2桁10本塁打をマークした。リーグトップの178安打を記録するなど、チームにとっては欠かせない存在へと成長。CSファーストSでは今季の対戦打率・301と好相性の巨人と激突する。日本一の挑戦権奪取へ向けて再スタートを切ったリードオフマン。ポストシーズンでも、再び矢野阪神をけん引する。(山本 浩之)

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2021年10月30日のニュース