国学院大 春秋連覇、オリックス・ドラ3福永主将がMVP「いい経験」

[ 2021年10月30日 05:30 ]

東都大学野球最終週第2日   国学院大5-2中大 ( 2021年10月29日    神宮 )

<中大・国学院大>春秋連覇達成に歓喜の国学院大ナイン(撮影・村上 大輔)
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 2回戦2試合が行われ、国学院大が中大を5―2で破り、2季連続3度目の優勝。11年ぶりの明治神宮大会(11月20日開幕、神宮)出場を決めた。オリックスからドラフト3位指名を受けた福永奨主将(4年)は初回に先制点につながる左前打を放ち、リーグMVPに選出された。

 敗れれば3チームによるプレーオフとなる今季最終戦。「何が何でも先制点がほしいと思っていた」という鳥山泰孝監督の思いが通じた。初回2死一塁から福永が左前打でつなぎ瀬戸の2点二塁打で先制。7回までに5点を挙げて3投手のリレーで逃げ切った。MVPの福永は「全員野球が連覇につながった。今後の人生にもいい経験ができた」と喜んだ。

 昨秋。慶大とのオープン戦で2試合連続で大敗を喫した。試合後、ナインは慶大の選手にどんな意識で練習をしているかを聞いた。その中で主将を務める福井のリーダーシップに圧倒された。それ以降、福永は同学年でのミーティングを重ね、後輩を背中で引っ張った。春に20季ぶりの優勝を成し遂げたが全日本大学野球選手権は1勝止まり。「あの悔しさを忘れずにやってきた。最後の最後、周りが見えてプレーができた」と成長を実感できる、春秋連覇だった。

 「悔しさを力に変えた。チーム力で勝ち取った優勝」。胴上げされた鳥山監督はたくましさを増したナインを誇らしげに見つめた。(川島 毅洋)

 ▼中大・清水達也監督(3勝7敗で日大と並び最下位)スタートで駒大に連敗して立て直せなかった。反省点を新チームで鍛えたい。

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