ただいま!! 43日ぶり実戦も阪神・ガンケル、抜群の安定感で7勝目 矢野監督「安心して見ていられた」

[ 2021年8月27日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神9-3DeNA ( 2021年8月26日    京セラD )

<神・D21>6回、グラブを噛みながらベンチに戻るガンケル(撮影・北條 貴史)
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 43日のブランクも、いつも準備を怠らない勤勉助っ人には関係なかった。7月14日DeNA戦以来の実戦だった阪神・ガンケルが、立ち上がりから安定した投球を披露。6回1/3を6安打2失点(自責1)の力投で、7勝目を飾った。

 「後半戦最初の投球をすごくいい形で投げることができた。チームに勝利のチャンスを与えることができて良かったよ」

 前半戦は6勝1敗でチームに貢献。中断後は思わぬ事態に見舞われた。リフレッシュのため7月15日に一時帰国し、同21日に再来日したのは計画通り。ただ、隔離期間を終えてからは雨天続きで、2軍での実戦登板が3度も流れた。当初は19日DeNA戦の先発を視野に入れていたが間に合わず、藤浪が登板。やむなく味方相手のシート打撃などで調整し、ぶっつけで実戦に臨んだ。

 それでも、持ち前の制球力はサビついておらず、初回はわずか6球で3者凡退。1―0の2回にオースティンに同点ソロを浴びたものの、3回には先頭打者として自ら中前打し、4得点のビッグイニングのきっかけをつくった。4回以降もリードを危なげなく守り、責任を果たした。

 「雨ということもあって、シート打撃で何とか試合に近い形で投げるようにしてきた。走者を想定したり、少しでも試合に近づけるように取り組んだことが大きかった」

 帰国中は中学校の数学教師を務めるメガン夫人と久々に再会し、心身の疲れを癒やした。再来日時には「米国で応援してくれている家族のためにも、後半戦で活躍できるように準備したい」と誓っていた。少しだけ出遅れたが、ここから前半戦同様に白星を積み重ねていく意気込みだ。

 お立ち台では先頭打者本塁打の近本に「チカモト、ハンパナイッテ!」と日本語で感謝。「安心して見ていられた」とは矢野監督だ。頼れる助っ人がマウンドに戻ってきた。 (山添 晴治)

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