田中将が今季初の規定投球回到達で防御率2・73はリーグ3位 今季6度目のHQS達成も、勝利は1度だけ

[ 2021年8月27日 22:47 ]

パ・リーグ   楽天1―3ロッテ ( 2021年8月27日    楽天生命 )

<楽・ロ16>5回無死、安田にソロ本塁打を浴びる田中将 (撮影・白鳥 佳樹)
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 楽天・田中将が7回を投げ、5安打1失点と好投したが、打線の援護がなく勝敗は付かなかった。石井監督に並ぶ日米通算182勝目はまた持ち越した。

 今季6度目のハイクオリティースタート(7回以上、2自責点以下)だったが、その6試合で1勝1敗と勝ち運に恵まれていない。直球は最速151キロで力強さがあった。ただ制球には納得のいかない様子で「制球できないと意味がない。ボールが暴れてピンポイントの制球がない中、粘り強く抑えられたかなとは思う」と田中将。「今日は配球面で組み立てが凄く難しかったと思う。軸になるボールがなかったので、銀仁朗(炭谷)さんに助けてもらいました」と振り返った。

 8年ぶりに古巣復帰した今季は右ふくらはぎ痛で開幕に出遅れたが、これで99投球回となり初めて規定投球回に到達。防御率2・73はリーグ3位に躍り出た。

 試合は8回から救援した2番手の安楽が2失点で勝ち越され、3連投のマウンドで踏ん張れなかった。ロッテに抜かれ、7月13日以来となる3位に転落。石井監督は「田中はどういうシチュエーションでもしっかり投げてくれて、ベンチにとっては凄くありがたい投球内容だった。安楽も不注意ではないししようがない」とかばい、「どうすれば得点できるかもう一度模索する」と打線の打開策へ頭を巡らせていた。

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2021年8月27日のニュース